出版社内容情報
◆押し寄せる消費者の鮮度要求への対応策◆
生鮮食品から加工食品まで、食品鮮度のコンセプト、評価法、キーテクノロジー、広範な実際例を豊富に収録した業界人必携の実務書
食品の鮮度は、本来、商品としての生鮮物を対象として使用されていた用語で、「新鮮さ」を尺度とする商品価値を示していた。しかし近年この鮮度イメージは加工食品にも確実に浸透しつつあり、 「鮮度がよい」はもっとも新しいという意味のほかに安全を基調として「最もおいしい」「最も健康的」あるいは「旬」のイメージと重なって、 消費者にとり重要な商品価値の判断尺度になっている。
消費者の購買行動に直結する「最も新鮮」「最もおいしい」「最も安全」の3つの概念が今日「鮮度」という言葉に託されており、それはとりもなおさず健康によいとの概念に結びついている。 この鮮度の概念は、さらに多くの加工食品に拡大し、今後の大きな流れになっていくであろう。
一方、行き過ぎた食品の鮮度志向は、消費者(あるいは流通業者)の過剰な新鮮さ要求によって出来た“朝取りトマト”“朝取り卵”など、生産者や加工業者に夜明け前収穫等の過重労働を強いる結果となっている。 同時に、品質保持期限内でも食品としての価値を認めない廃棄行動に見られる通り社会的に無視出来ない負の要因ともなっており、これらはけっして我々編者の意図するところではない。
本書は高まる消費者の鮮度志向に対して、資源・環境への寄与に十分配慮しつつ、チルド食品、冷凍食品、常温食品を含め、それぞれの食品にとって鮮度とは何か、その定義と判定指針、 さらに広範な加工食品の鮮度創製をいかに実現するかについて技術的側面から掘り起こし、現在から近未来にかけて新たな視点から詳細な解説を試みるものである。
食の多様化が叫ばれる今日、本書が食品の開発・製造・流通に携わる全ての関係者に必須の実務指針となることを強く願っている。
■ 主要構成
第1部 食品鮮度の新しいコンセプト
第1章 食品の鮮度とは何か
第2章 食品の鮮度・食べ頃を評価する
第3章 食品鮮度に影響する因子とその制御
第2部 食品鮮度のキーテクノロジー
第1章 新温度帯を利用した食品の鮮度保持技術
第2章 鮮度保持のための機能水の利用技術
第3章 鮮度保持のための新しい包装技術
第3部 各種食品にみる鮮度・品質創製の実際
第1章 生鮮食
第2章 チルド食品
第3章 冷凍食品
第4章 常温流通食品
第5章 食品加工素材
■ 内容目次
特別寄稿 消費者が期待する食品の鮮度 <阿比留 みど里>
第1部 食品鮮度の新しいコンセプト
第1章 食品の鮮度とは何か
第1節 生鮮品<椎名 武夫>
1. これまでの鮮度に対する考え方
1.1 言葉の意味
1.2 農産食品
1.3 水産食品
1.4 畜産食品
2. 鮮度と品質はパラレルではない
3. 高鮮度追求の問題点
4. 新しい鮮度の考え方
第2節 加工食品<佐々木 敬卓>
1. 加工食品と鮮度
2. 加工食品の原料・加工、包装技術と鮮度
2.1 加工食品の原料と鮮度
2.2 加工食品の加工技術と鮮度(おいしさ)
2.3 加工食品の包装技術と鮮度(おいしさ)
3. 加工食品と資源、安全・衛生性
第2章 食品の鮮度・食べ頃を評価する
第1節 鮮度判定評価に役立つ官能評価手法<相島 鐵郎>
1. 官能評価
2. パネル
2.1 パネルの種類
2.2 パネルの選定
3. 官能評価に影響する因子
3.1 評価時
3.2 サンプル調整と評価計画
4. 分析型手法
4.1 単純な識別手法
4.2 記述的手法
5. QDA法
5.1 QDA法の原理
5.2 QDA法の手順
6. 官能評価データの解析
第2節 食品鮮度の新しいセンシング技術(1)光フォトンによる品質劣化の検出<おぎ島 昌司>
1. 測定装置
2. ポテトチップの品質評価への応用
3. 米の極微弱発光現象
第3節 食品鮮度の新しいセンシング技術(2)味覚センサの利用<都甲 潔>
1. 味のものさし
2. 味覚センサ
3. アミノ酸
4. 食品の味の測定
5. 熟成管理
6. 牛乳の品質効果
7. ブドウ果汁の劣化の検出
8. 食譜
第3章 食品鮮度に影響する因子とその制御
第1節 温度<太田 英明>
1. 食品の流通温度
2. 温度と微生物
3. 酵素による鮮度低下と温度
4. 非酵素的な鮮度と低下と温度
5. 青果物と温度
第2節 水分<太田 英明>
1. 食品中の水分
2. 微生物と水分活性
3. 非酵素的鮮度低下と水分活性
4. 食品物性と水分
5. 酵素活性と水分
第3節 雰囲気ガス<太田 英明>
1. 酸素・二酸化炭素濃度と微生物の生育
2. 雰囲気ガス変更による青果物の品質保持
3. 雰囲気ガス変更による食品の酸化防止
第4節 光<太田 英明>
第5節 衝撃<太田 英明>
第2部 食品鮮度のキーテクノロジー
第1章 新温度帯を利用した食品の鮮度保持技術
第1節 新温度帯の利用動向<田村 敏行>
第2節 氷温<山根 昭彦>
1. 氷温の理論
1.1 生体の耐寒性と大寒の旬の味覚・風味との関係
1.2 0℃以下の生なる温度領域「氷温」
1.3 氷温の科学的解釈
2. 氷温技術とは
3. 氷温技術による微生物制御
4. 氷温産業の展開
4.1 氷温技術の適応例
4.2 氷温流通について
5. 今後の展開
第3節 パーシャル・フリージング<桑名 茂司>
1. パーシャル・フリージング
1.1 鮮度の評価尺度
1.2 保蔵温度と品質
1.3 実用化情報
2. 切れちゃう冷凍
3. 食品材料とのコンタクト
3.1 貝類
3.2 野菜類
3.3 果実類
第4節 高温による追熟制御<辻 雅雄>
1. 青果物の追熟生理
2. 高温が青果物の品質や生理に及ぼす影響
2.1 黄色化制御(緑色保持)
2.2 赤色化制御
2.3 軟化制御
2.4 呼吸量の減少およびエチレン生成阻害
2.5 高温下でのエチレン処理が青果物の品質に及ぼす影響
3. 高温による青果物の品質保持
3.1 収穫熟度
3.2 品種
3.3 青果物の品質保持
第5節 加熱水蒸気<保坂 秀明>
第2章 鮮度保持のための機能水の利用技術
第1節 機能水の種類と特性<五十部 誠一郎>
1. 水の機能化の考え方
2. 各種機能水
2.1 電解処理
2.2 磁気処理
2.3 超音波処理
2.4 ミネラル添加処理
2.5 脱気水
2.6 海洋深層水
3. 機能水に対する評価方法の重要性
第2節 電気分解強酸性水<伊藤 和彦>
1. 強酸性電解水の概要
1.1 電気分解強酸性水の調整方法と特性
1.2 電気分解強酸性水の機能と効果
2. 強酸性電解水の基礎特性
2.1 保存条件と特性値変化
2.2 凍結および解凍による特性値の変化
3. 電気分解強酸性水を用いた農産物(カット野菜)の殺菌
3.1 各種カット野菜に対する殺菌効果
3.2 強酸性電解水による殺菌処理が品質に与える影響
第3節 オゾン水<内藤 茂三>
1. 微生物の表面荷電とpH
2. 微生物の世代交代時間
3. オゾン水による微生物の殺菌
4. オゾン水殺菌による食品の鮮度保持
4.1 野菜のオゾン水殺菌
4.2 果実のオゾン水殺菌
第3章 鮮度保持のための新しい包装技術
第1節 食品の品質保持と包装技法<平田 孝>
1. 包装食品の鮮度低下の要因と包装技法
2. 水分制御と包装技法
2.1 包装材料の透湿性
2.2 乾燥剤の種類と特性
2.3 包装食品の吸湿過程の計算
2.4 防湿包装設計式の応用例
3. 香気・異臭制御と包装技法
4. ガス制御と包装技法
5. 光制御と包装技法
5.1 包装食品の光による品質低下
5.2 遮光包装技法
6. その他
6.1 レトルトパウチ食品
6.2 無菌包装
第2節 バリア包材<床尾 万喜雄>
1. ガスバリア性理論と高分子構造
2. 最近のガスバリア性樹脂・技術の動向
2.1 ポリ塩化ビリニデン(PVDC)樹脂
2.2 バリアナイロン樹脂(MXD6)
2.3 ナノコンポジット(有機・無機ハイブリッド)材料
2.4 その他の最近の新規材料・技術
3. エチレン-ビニルアルコール共重合体(EVOH)系バリア包材の技術動向
第3節 品質保持剤としての脱酸素剤<播磨 良彦>
1. 食品の品質とは何か(劣化の原因)
2. 従来の保存方法とその問題点
3. 脱酸素剤の特徴と効果
4. 脱酸素剤の種類
5. 新形態脱酸素剤
6. フイルム上脱酸素剤(脱酸素フイルム)
7. 脱酸素剤の使用方法
8. 脱酸素剤の今後
第4節 ガス置換包装<広瀬 和彦>
1. 生鮮肉
1.1 真空包装による部分肉の品質保持
1.2 MAPによる生鮮肉の色調保存
1.3 MAPによる微生物制御
1.4 生鮮肉MAPの包装形態
1.5 生鮮肉MAPの事例
2. 魚介類
2.1 真空包装による魚介類の品質保持
2.2 MAPによる生鮮魚の品質保持
2.3 脱酸素剤封入包装
3. 食肉加工品
3.1 MAPによる褪色防止
3.2 MAPによる微生物制御および留意点
第5節 青果物のMA包装<石川 豊>
1. 青果物のMA包装
2. 青果物用包装材料
3. MA包装のための注意点
第6節 青果物用鮮度保持剤<伊藤 健一>
1. 青果物の鮮度低下の要因と青果物鮮度保持包装
1.1 呼吸による鮮度低下
1.2 水分の低下による鮮度低下
1.3 エチレンによる鮮度低下
1.4 微生物による鮮度低下
1.5 青果物用鮮度保持剤
2. エチレン除去剤
2.1 エチレン除去剤の作用
2.2 リンゴへの応用
2.3 キウイフルーツへの応用
3. ガス濃度調節剤
3.1 ガス濃度調節剤の作用
3.2 ブロッコリーへの応用
3.3 クレソンへの応用
3.4 イチゴへの応用
第3部 各種食品に見る鮮度・品質創製の実際
第1章 生鮮品
第1節 青果物<今堀 義洋>
1. 青果物の品質・鮮度
2. 青果物の生理的特質
2.1 呼吸作用
2.2 エチレン作用
2.3 蒸散作用
2.4 栄養成分の変化
2.5 環境要因
3. 青果物の鮮度保持技術
3.1 予冷
3.2 乾燥予措
3.3 低温貯蔵
3.4 CA貯蔵とMA貯蔵
3.5 包装
3.6 鮮度保持資材の利用
3.7 放射線照射による貯蔵
第2節 一次加工青果物(カット野菜・カット果実)<泉 秀実>
1. 一次加工青果物(カット青果物)の生産
2. カット青果物の生理・化学的変化と鮮度
2.1 切断による生理的変化
2.2 切断による化学的変化
3. カット青果物の微生物汚染と鮮度
3.1 原料青果物の微生物汚染
3.2 製造工程中の微生物汚染
4. カット青果物の鮮度保持技術
4.1 製造中における食品添加物の利用
4.2 貯蔵・流通中におけるModified atmosphere packaging(MAP)の利用
第3節 鮮度<松田 由美子>
1. 漁獲前の魚の状態と味
1.1 魚の食べ頃
1.2 鮮度の評価
2. 魚の死後変化
2.1 解糖作用
2.2 アデノシン三リン酸の分解
2.3 死後硬直・解硬・軟化・自己消化
2.4 魚介類の微生物による汚染
2.5 微生物による分解・腐敗
3. 漁獲後の取り扱い
4. 魚の凍結による貯蔵
4.1 凍結原料魚の選定
4.2 凍結前処理
4.3 凍結方法と凍結速度
4.4 凍結終温度
4.5 再凍結
4.6 冷凍魚の包装
4.7 凍結貯蔵・冷蔵
4.8 解凍
第4節 鶏卵<今井 忠平/栗原 健志>
1. 鶏卵の鮮度と品質
1.1 細菌学的な品質
1.2 物理的・化学的な品質
2. 鶏卵の鮮度の指標
2.1 濃厚卵白のハウ単位
2.2 卵黄係数
2.3 割卵状態目視による検査
2.4 気室高(または直径)
2.5 その他
3. 鮮度の測定法
3.1 ハウ単位
3.2 卵黄係数
3.3 目視による判定
3.4 気室高(または直径)
3.5 比重
3.6 卵白のpH
4. 卵白の鮮度に及ぼす因子
4.1 保存日数と保存温度
4.2 鶏の月齢による影響
4.3 卵重による影響
4.4 その他の影響
5. 鶏卵の鮮度保持対策
5.1 保存温度
5.2 コーティング
5.3 その他の方法
第2章 チルド食品
第1節 牛乳・乳製品・デザート<佐々木 敬卓>
1. 牛乳
1.1 牛乳の概要
1.2 鮮度とおいしさ
1.3 鮮度保持と包装との関係
2. 乳製品(チーズ)
2.1 乳製品の概要
2.2 鮮度とおいしさ
2.3 鮮度保持と包装との関係
3. デザート
3.1 デザートの概要
3.2 鮮度とおいしさ
3.3 鮮度保持と包装との関係
第2節 豆腐<中山 修>
1. 原料
1.1 大豆
1.2 水
2. 加工法と衛生管理
2.1 製造工程
2.2 衛生管理
3. 保存
3.1 品温を下げる
3.2 保存温度
第3節 漬物<宮尾 茂雄>
1. 理化学面からみた鮮度保持技術
2. 微生物面からみた漬物の鮮度保持技術
2.1 漬物に出現する微生物
2.2 微生物による品質劣化
2.3 漬物を原因とする食中毒
2.4 漬物の保蔵・流通対策
3. 鮮度保持技術
3.1 加熱殺菌
3.2 低温保存
3.3 保存性向上剤の利用
第4節 サラダを中心とする惣菜<増子 忠恕>
1. サラダの由来とおいしさを今に伝えるエピソード
2. サラダの品質・おいしさ基準の考え方
3. サラダのおいしさ品質・成分の経時劣化と許容限度
4. サラダの細菌品質と殺菌処理(HACCPを中心に)
5. サラダのおいしさ品質基準
6. 包装形態と流通管理
7. サラダ製造におけるサニテーションと環境管理およびチェックの指標
8. 許容時間の設定の重要性
第5節 食肉加工品<門田 憲二>
1. 消費者が望む鮮度
2. 食肉の鮮度変化
2.1 食肉の品質変化
2.2 食肉加工品の品質変化
3. 鮮度保持のための食肉加工工程
3.1 原材料
3.2 加工工程
4. 流通
4.1 低温輸送
4.2 EOS配送
5. 安全性確保のためのHACCPシステム
第3章 冷凍食品
第1節 米飯食品<萩原 利仁>
1. 加工適正からみた冷凍米飯の成長要因
2. 製品形態からみた冷凍米飯分類
3. 製品形態別凍結方法と比較
3.1 バラ化冷凍米飯
3.2 小型成型品
3.3 大型成型品
3.4 エタノールブライン凍結とエアブラスト方式の比較
3.5 バラ化によるご飯の傷み
4. 賞味期限の設定
5. 細菌レベルからみた鮮度
第2節 食肉加工品<森 康益>
1. 食肉加工品(冷凍食品)の定義
2. 畜産冷凍食品
2.1 生産数量、輸入量
2.2 食肉処理
2.3 食肉の品質
3. 食肉調理冷凍食品
3.1 食肉調理冷凍食品とは
3.2 「唐揚げチキン」
第3節 魚介類加工品<森 徹>
1. 消費者が求める冷凍魚介類加工品の鮮度とは何か
1.1 求められる鮮度
1.2 冷凍水産加工品の衛生
2. 冷凍魚介類加工品の鮮度・品質保持の捉え方と技術的取り組み
2.1 冷凍工程が品質に及ぼす影響
2.2 冷凍保管状態が品質に及ぼす影響
2.3 解凍条件が品質に及ぼす影響
3. 原料調達・加工・流通過程における鮮度維持・向上の実務課題、および実現のための関連業界への要望
3.1 天然・養殖原料調達における課題
3.2 加工・流通における課題
第4節 野菜加工品<小泉 榮一郎>
1. 原料野菜の品質
2. 適熟収穫
3. 収穫後の品質低下
4. 野菜の外観
5. 野菜の色択
6. 酵素の再活性化
7. クロロフィルの退色
8. アントシアニン発色
9. イモ・根菜類の変色
10. 野菜に香味
11. 野菜に肉質(テクスチャー)
12. イモ・根菜類の異常肉質
13. 流通段階の品質
第5節 その他の調理済み食品
1. コロッケ<椎木 靖彦>
1. 電子レンジ調理用湯揚済冷凍食品の技術課題
2. 技術課題に潜む科学的現象
3. 課題解決
2. ピザパイ <鈴木 徳>
1. 冷凍食品の食べ頃はいつか
2. ピザパイにおける食べ頃とは
第4章 常温流通食品
第1節 ビール<金田 弘挙/木村 達二/高塩 仁愛>
1. ビールの品質劣化機構
1.1 光照射による品質劣化機構-日光臭生成機構
1.2 暗所保存におけるビールの品質劣化-老化臭生成機構
2. 品質変化の防止対策
2.1 日光臭生成防止策
2.2 抗酸化製造法-フレッシュキープ製法-の開発
3. 最新のビール輸送事情
第2節 コーヒー<中林 義晴>
1. コーヒーの産地と生産量
2. コーヒーの味覚形成(焙煎と色・味・香の形成)
2.1 焙煎
2.2 コーヒーの物性
2.3 コーヒーの色
2.4 コーヒーの味
2.5 コーヒーの香
3. 品質変化
4. 品質保持(鮮度保持)技術
4.1 製造技術
4.2 包装技術(保存技術)
第3節 果実飲料<高橋 保男>
1. 果実飲料とは
2. 果実飲料の品質保持
2.1 濁度の保持
2.2 カロテノイドの保持
2.3 ビタミンCの保持
2.4 香気成分
2.5 非酵素的褐変
第4節 緑茶飲料の鮮度劣化の原因とその保持対策<衣笠 仁>
1. 緑茶飲料の殺菌
2. 加熱殺菌が緑茶飲料の鮮度に与える影響
2.1 官能殺菌
2.2 加熱殺菌が緑茶飲料の香気成分に与える影響
3. 光照射が緑茶飲料の鮮度に与える影響
3.1 光照射が緑茶抽出液の水色に与える影響
3.2 光照射が緑茶抽出液の香気成分に与える影響
4. 緑茶飲料の鮮度保持対策
第5節 即席めん<法西 皓一郎>
1. 即席めん類の期限表示について
2. 即席めん類の製造における油脂の選択基準
3. 即席めん類の製造における酸化防止策
4. 生タイプ即席めんの鮮度保持
5. 調味料(スープ)の鮮度保持について
6. かやく(具)の鮮度保持について
7. 即席めん類の包装
第6節 菓子<早川 幸男>
1. 菓子の品質とおいしさ
2. 菓子類と品質保持
2.1 製造環境と品質
2.2 製品特性と品質保持
2.3 流通環境と品質保持
3. 菓子の性格とおいしさ
第7節 醤油・つゆ<横山 勉>
1. 官能検査
2. 賞味期間
2.1 醤油・つゆの賞味期間
2.2 つゆ関連製品の賞味期間
3. 品質劣化と鮮度創製対策
3.1 醤油醸造と品質劣化メカニズム
3.2 醤油の鮮度創製
第8節 マヨネーズ・ドレッシング<今井 忠平/池田 律子>
1. 油分の酸化の問題
2. タンパク分解の問題
3. 微生物的な問題
4. 自家製マヨネーズの問題
5. ドレッシングと鮮度
第9節 トマト加工品<早川 喜郎>
1. トマト加工品の概要
2. トマト加工品の品質保持
2.1 トマト加工品の賞味期間
2.2 製品の流通・保管などの取り扱い
3. 家庭での使用・保管方法
4. 鮮度保持のための課題
4.1 原料段階での課題
4.2 製造工程における課題
4.3 保管・輸送段階での課題
4.4 消費段階の課題
第10節 ジャム<干野 隆芳>
1. 歴史
2. 定義
3. 生産状況
4. 消費状況
5. 製造方法
5.1 製造工程図(フローダイアグラム)
5.2 製造上のポイント
6. 品質保持
6.1 賞味期限
6.2 ゲル化
6.3 退色
6.4 変敗
第5章 食品加工素材
第1節 油脂類<横溝 和久>
1. 結晶多形
2. 油脂の酸化
2.1 自動酸化
2.2 熱酸化
2.3 油脂の酸化の評価法
2.4 熱酸化の防止法
第2節 小麦粉<森下 秀明>
1. 小麦の輸入検査
2. 日本で使用される主な小麦銘柄
3. 小麦粉の品質要因と管理
4. 主な小麦粉品質の変化
5. 小麦粉の取扱い
第3節 澱粉<稲田 和之>
1. 食品素材としての澱粉
2. 澱粉の保存時の問題点
2.1 澱粉の平衡水分
2.2 加工澱粉の平衡水分
2.3 糊化特性の変化
2.4 澱粉の変質
3. 澱粉と食品の多様化
第4節 パン粉<内藤 雄二郎>
1. 原料
2. 製造工程
2.1 パン生地
2.2 パン生地の発酵
2.3 焼成
2.4 パンの粉砕
3. 品質
3.1 食感
3.2 水分
3.3 揚げ色
4. 鮮度保持
5. 包装・流通
第5節 調味料<大塚 聡一郎>
第6節 米<高見 幸司>
1. 米の鮮度低下の要因
1.1 呼吸作用による鮮度低下
1.2 脂質変化による鮮度低下
1.3 微生物が関与する鮮度低下
2. 貯蔵・流通形態と鮮度
3. 鮮度低下が炊飯特性へ与える影響
4. 鮮度判定法
■執筆者
阿比留 みど里
(株)ヒューマンコミュニケーションズ 代表取締役
椎名 武夫
(独立行政)食品総合研究所 食品工学部流通工学研究室 室長
佐々木 敬卓
雪印乳業(株)開発企画室 主査
相島 鐵郎
キッコーマン(株)研究本部
おぎ島 昌司
(独立行政)食品総合研究所 食品工学部計測工学研究室
都甲 潔
九州大学大学院 システム情報科学研究院 教授
太田 英明
中村学園大学大学院 栄養科学研究科 教授
田村 敏行
三洋電機(株)産機システムカンパニー食品システム事業部新事業開発部 部長
山根 昭彦
(株)氷温研究所 代表取締役
桑名 茂司
食品保蔵科学会 理事
辻 政雄
山梨県工業技術センター 主幹研究員
保坂 秀明
元 広島大学 教授
五十部 誠一郎
(独立行政)食品総合研究所 食品工学部製造工学研究室 室長
伊藤 和彦
北海道大学大学院 農学研究科 教授
内藤 茂三
愛知県食品工業技術センター 保蔵技術部主任研究員
平田 孝
京都大学大学院 農学研究科 助教授
床尾 万喜雄
(株)クラレ 倉敷事業所ポバール・エバール研究開発部 部長
播磨 良彦
三菱ガス化学(株)特殊機能材カンパニーアネロ開発グループ 部長
広瀬 和彦
呉羽化学工業(株)食品研究所 所長
石川 豊
筑波大学 農林工学系 助教授
伊藤 健一
レンゴー(株)福井研究所応用研究グループ 部長代理
今堀 義洋
大阪府立大学大学院 農学生命科学研究科 講師
泉 秀実
近畿大学 生物理工学部生物工学科 助教授
松田 由美子
日本女子大学 家政学部食物学科 非常勤講師
今井 忠平
元 キユーピー(株)顧問
栗原 健志
キユーピー(株)生産本部生産管理部
中山 修
技術士
宮尾 茂雄
東京都立食品技術センター 主任研究員
増子 忠恕
サービス調理衛生研究所所長 西部文理大学サービス経営学部客員教授
門田 憲二
元 雪印食品(株)食品技術研究所 課長
萩原 利仁
全国農協食品(株)品質管理対策室長
森 康益
(株)ニチレイ 品質保証部品質保証グループリーダー
森 徹
日本水産(株)中央研究所水産研究室
小泉 栄一郎
ライフフーズ(株)技術・品質管理部 部長
椎木 靖彦
雪印乳業(株)技術研究所 主査
鈴木 徳
雪印冷凍食品(株)開発部開発センター
金田 弘挙
サッポロビール(株)醸造技術研究所
木村 達二
サッポロビール(株)醸造技術研究所
高塩 仁愛
サッポロビール(株)製造本部醸造技術研究所 理事所長
中林 義晴
UCC上島珈琲(株)R&Dセンター 担当部長
高橋 保男
(社)和歌山県農産物加工研究所 所長代理
衣笠 仁
(株)伊藤園 中央研究所技術開発研究室 主査
法西 皓一郎
(社)日本即席食品工業協会 事務局長・技術委員会
早川 幸男
(社)菓子総合技術センター 専務理事研究所長
横山 勉
ヒゲタ醤油(株)マーケティング部業務システム担当
池田 律子
キユーピー(株)品質管理部
早川 喜郎
カゴメ(株)総合研究所基礎研究部 課長
干野 隆芳
アヲハタ(株)果実加工研究センタージャム研究所
横溝 和久
味の素製油(株)品質・環境室 専任部長
森下 秀明
奥本製粉(株)品質保証部 部長
稲田 和之
松谷化学(株)取締役研究所長
内藤 雄二郎
共栄フード(株)取締役生産技術部長
大塚 聡一郎
味の素(株)外食デリカ推進部
高見 幸司
日本水産(株)中央研究所食品科学