水のリスクマネジメント実務指針

水のリスクマネジメント実務指針

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  • サイズ A4判/ページ数 673p/高さ 31cm
  • 商品コード 9784916164131
  • Cコード C0000

出版社内容情報

上水、河川・湖沼水、プール・温泉水、下水、排水等、あらゆる水のリスクの実態・評価の考え方と手法、対策技術を完全網羅した画期的実務指針表!


目次


総説1 水の衛生に関わるリスク管理の意義と国際動向
総説2 水中化学物質のリスクアセスメントの考え方とその手法
総説3 水中生物のリスクアセスメントの考え方とその手法
第1部 飲料水
 第1章 水道水のリスクの実態
  第1節 有機物質
  第2節 無機物質
  第3節 生物
 第2章 水道水のリスク評価の考え方とその手法
  第1節 農薬類
  第2節 揮発性有機物質
  第3節 消毒副生成物
  第4節 不揮発性有機物質
  第5節 無機化合物
  第6節 生物
  第7節 包括的評価
  第8節 魚を用いたリスクモニタリングの実際
 第3章 水道水のリスク対策技術
  第1節 リスク低減効果からみた単位処理操作の位置付け
  第2節 活性炭・オゾン処理
  第3節 膜処理
  第4節 有害微生物リスクの低減
  第5節 リスクバランスを考慮した上水水質管理の実例
  第6節 浄水器
 第4章 水道タンク水のリスクの実態・評価と対策技術
 第5章 ボトルドウォーターのリスクの実態・評価と対策技術
第2部 生活用水
 第1章 給湯水のリスクの実態・評価と対策技術
 第2章 浴用水のリスクの実態・評価と対策技術
第3部 地下水
 第1章 地下水のリスクの実態
  第1節 揮発性有機化合物,農薬等の有機物質によるリスクの実態
  第2節 砒素等の重金属によるリスクの実態
  第3節 硝酸イオン等陰イオンによるリスクの実態
 第2章 地下水のリスク評価の考え方と手法
  第1節 地下水のリスク評価と法規制
  第2節 揮発性有機化合物,農薬等の有機物質によるリスク評価
  第3節 ヒ素,硝酸イオン等の無機物質によるリスク評価
 第3章 地下水のリスク対策技術
  第1節 揮発性有機塩素化合物等の有機物質の処理技術
  第2節 砒素等の重金属,硝酸イオン等の無機物質の処理
第4部 河川・湖沼
 第1章 河川・湖沼のリスクの実態
  第1節 有機物質
  第2節 無機物質
  第3節 生物
 第2章 河川・湖沼のリスク評価の考え方と手法
  第1節 河川・湖沼のリスク評価と法規制
  第2節 有機物質
  第3節 無機物質
 第3章 河川・湖沼のリスク対策技術
  第1節 河川の直接浄化
  第2節 湖沼の直接浄化
第5部 プール水・温泉水
 第1章 プール水のリスクの実態と評価
 第2章 温泉水のリスクの実態と評価
 第3章 プール水・温泉水のリスク対策技術
  第1節 塩素処理による細菌・ウイルスの除去
  第2節 オゾン処理による細菌・ウイルスの除去
  第3節 二酸化塩素処理による細菌・ウイルスの除去
  第4節 紫外線による殺菌・ウイルスの除去
  第5節 膜ろ過によるプール水の浄化
第6部 雑用水・修景用水
 第1章 雑用水・修景用水のリスクの実態と評価
 第2章 雑用水・修景用水のリスク対策技術
第7部 下水・排水
 第1章 下水・排水のリスクの実態
  第1節 生活排水によるリスクの実態
  第2節 し尿によるリスクの実態
  第3節 産業排水によるリスクの実態
  第4節 廃棄物最終処分場からの浸出水リスクの実態
  第5節 排水からのダイオキシンによるリスクの実態
 第2章 下水・排水のリスク評価の考え方と手法
  第1節 トリハロメタン生成能による有機物質のリスク評価
  第2節 重金属等の無機物質のリスク評価
  第3節 窒素・リン含有し尿および下水処理水のリスクの実態
  第4節 病原性微生物のリスク評価
 第3章 下水・排水のリスク対策技術
  第1節 生活排水高度処理
  第2節 し尿高度処理
  第3節 産業排水の高度処理


執筆者一覧


■編集委員
土屋 悦輝  東京都立衛生研究所参事研究員
中室 克彦  摂南大学薬学部環境衛生学研究室教授
酒井 康行  東京大学生産技術研究所助手
■執筆者一覧
眞柄 泰基  北海道大学大学院工学研究科都市環境工学専攻教授
安藤 正典  厚生省国立医薬品食品衛生研究所環境衛生化学部部長
金子 光美  摂南大学工学部経営工学科教授
土屋 悦輝  東京都立衛生研究所参事研究員
中室 克彦  摂南大学薬学部環境衛生学研究室教授
森  康明  神奈川県衛生研究所生活環境部環境化学科専門研究員
中川 順一  東京都立衛生研究所環境保健部水質研究科主任研究員
保坂 三継  東京都立衛生研究所環境保健部水質研究科主任研究員
平田  強  麻布大学環境保健学部学部長
矢野 一好  東京都立衛生研究所環境保健部水質研究科主任研究員
西村 哲治  厚生省国立医薬品食品衛生研究所環境衛生化学部室長
神野 透人  厚生省国立医薬品食品衛生研究所環境衛生化学部主任研究官
田中 宏明  建設省土木研究所下水道部水質研究室室長
馬場 研二  (株)日立製作所 研究開発推進本部主任技師
梶野 勝司  大阪市水道局技術開発担当部長
服部 和夫  大阪府水道部水質管理センター主幹
国包 章一  厚生省国立公衆衛生院水道工学部部長
神子 直之  茨城大学工学部都市システム工学科助教授
佐々木 隆  阪神水道企業団建設部設計課長
大橋 則雄  東京都立衛生研究所多摩支所理化学研究科
古畑 勝則  麻布大学環境保健学部微生物学研究室講師
田瀬 則雄  筑波大学地球科学系教授
平田 健正  和歌山大学システム工学部環境システム学科教授
中島 宣雅  環境庁水道保全局企画課地下水地盤環境室地下水質保全係長
稲森 悠平  環境庁国立環境研究所地域環境研究グループ総合研究官
藤本 尚志  東京農業大学応用生物科学部醸造科学科助手
細見 正明  東京農工大学工学部教授
西村  実  (株)日本総合研究所事業企画部産業イレキュベーションセンター主任研究員
福島  実  大阪市立環境科学研究所生活衛生課研究主任
剣持 堅志  岡山県環境保健センター環境科学部水質科学科専門研究員
彼谷 邦光  環境庁国立環境研究所化学毒性研究室室長
及川紀久  新潟薬科大学環境化学教室助教授
富坂 隆史  環境庁水質保全局水質管理課環境基準係長
森田 昌敏  環境庁国立環境研究所地域環境研究グループ統括研究官
畠山 成久  環境庁国立環境研究所地域環境研究グループ総合研究官
福嶋  悟  横浜市環境科学研究所水質部門主任研究員
川本 克也  関東学院大学工学部建設設備工学科教授
崎村 誠三  ティビーアール(株)取締役環境事業部長
橋本  敦  ティビーアール(株)環境事業部研究開発員
酒井 信行  建設省近畿地方建設局大和川工事事務所河川環境課長
南後 和寛  建設省近畿地方建設局河川部河川管理課維持修繕係長
高村 弘人  建設省近畿地方建設局河川部河川計画課
都築 浩一  (株)日立製作所機械研究所環境機器開発プロジェクト主任研究員
中里 広幸  (株)トップエコロジー取締役研究開発担当
津野  洋  京都大学工学部附属環境質制御研究センター教授
甘露寺泰雄  (財)中央温泉研究所理事・所長
相沢 貴子  厚生省国立公衆衛生院水道工学部水質管理室長
山西 健之  セン特殊光源(株)営業技術
岡田  実  三菱レイヨン・エンジニアリング(株)技術部担当部長
市川  龍  雨水利用を進める全国市民の会幹事
田中 和博  日本大学理工学部土木工学科教授
河村 清史  厚生省国立公衆衛生院廃棄物工学部廃棄物計画室長
高松 良江  筑波大学大学院農学研究科
中杉 修身  環境庁国立環境研究所化学環境部部長
桜井 健郎  環境庁国立環境研究所地域環境研究グループ
尾崎 正明  建設省土木研究所下水道部汚泥研究室室長
山本 泰弘  筑波大学大学院バイオシステム研究科
山海 敏弘  建設省建築研究所主任研究員
鈴木  穣  建設省土木研究所下水道部三次処理研究室室長
藤江 幸一  豊橋技術科学大学エコロジー工学系教授
胡  洪営  豊橋技術科学大学エコロジー工学系助教
(敬称略・執筆順)

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内容目次


 総説1 水の衛生に関わるリスク管理の意義と国際動向〔眞柄泰基〕
 総説2 水環境における化学物質のリスクアセスメント〔安藤正典〕
   1. リスクアセスメントの必要性
   2. 化学物質の環境への放出からヒトまでの過程
   3. リスクアセスメントの重要性が生じた背景
   4. リスク・アセスメント
   5. 「用量-反応」評価
   6. 暴露評価 28
   7. 暴露の仕組み 29
   8. 定量的暴露と要因の解析
   9. 水域の基準設定の考え方
   10. リスクアセスメントの結果としての水域の水質基準
   11. 世界における化学物質のリスクアセスメントと規制の枠組み
 総説3 水中生物のリスクアセスメントの考え方とその方法〔金子光美〕
   1. 水系感染症の今日的課題
   2. 問題となる微生物
   3. 微生物的リスクの評価
   4. dose-response(用量-反応)の関係
   5. 基準値の設定
第1部 飲料水
 第1章 水道水のリスクの実態
  第1節 有機物質 51
  1 農薬類による水道水のリスクの実態〔土屋悦輝〕
   1. 農薬の種類,作用及び健康影響
   2. 農薬類の法規制
   3. CNPによる水道水のリスク
   4. 水道原水及び水道水中の農薬
   5. 塩素,オゾン処理を行った水道水中の農薬
  2 藻類の産生する臭気物質およびトキシンによる水道水のリスクの実態〔土屋悦輝〕
   1. 水道水の異臭味
   2. 藻類が産生するトキシン
  3 消毒副生成物質および揮発性有機化合物による水道水のリスクの実態〔中室克彦〕
   1. 塩素消毒副生成物について
   2. 水道水中消毒副生成物の分布ならびに挙動
  4 多環芳香族炭化水素,フェノール類,フタル酸エステル等有機化合物の水道水の汚染〔森 康明〕
   1. 塩素消毒副生成物について
   2. 水道水中消毒副生成物の分布ならびに挙動
  第2節 無機化合物〔中川順一〕
   1. 鉛
   2. ホウ素
   3. ヒ素
   4. 鉄・マンガン
  第3節 生 物
  1 細菌による水道水のリスクの実態〔保坂三継〕
   1. 水道と水系感染症
   2. 水道における細菌性病原体の制御
   3. 飲料水に起因する細菌性水系感染の発生状況
   4. 細菌によるリスク制御のための塩素消毒と 指標細菌の課題
  2 クリプトスポリジウム,ジアルジア等の原虫による水道水のリスクの実態〔平田 強〕
   1. リスク計算のための条件設定
   2. 我が国の水道におけるジアルジアとクリプトスポリジウム感染リスクの計算
  3 ウイルスによる水道水のリスクの実態〔矢野一好〕
   1. 水系感染リスクがあるウイルスの分類
   2. 水中ウイルスのもつヒトに対する病原性
   3. 水環境中のウイルスの挙動
   4. 水道水のウイルス汚染実態
   5. ウイルスの水系感染実態
   6. 許容できる水道水中のウイルス量
   7. ウイルスの感染リスクを低減するために必要な水処理条件
 第2章 水道水のリスク評価の考え方とその手法
  第1節 農薬〔西村哲治〕
   1. 1,3-ジクロロプロペン
   2. シマジン(CAT)
   3. チウラム(チラム)
   4. チオベンカルブ(ベンチオカーブ)
   5. イソキサチオン
   6. ダイアジノン
   7. フェニトロチオン(MEP)
   8. イソプロチオラン
   9. クロロタロニル(TPN)
   10. プロピザミド
   11. ジクロルボス(DDVP)
   12. フェノブカルブ(BPMC)
   13. クロルニトロフェン(CNP)
   14. イプロベンホス(IBP)
   15. EPN
  第2節 一般有機化合物〔西村哲治〕
   1. 四塩化炭素
   2. 1,2-ジクロロエタン 
   3. 1,1-ジクロロエチレン
   4. ジクロロメタン
   5. シス-1,2-ジクロロエチレン
   6. テトラクロロエチレン
   7. 1,1,2-トリクロロエタン
   8. トリクロロエチレン
   9. ベンゼン
   10. 1,1,1-トリクロロエタン
   11. トランス-1,2-ジクロロエチレン
   12. トルエン
   13. キシレン
   14. p-ジクロロベンゼン
   15. 1,2-ジクロロプロパン
   16. フタル酸ジエチルヘキシル
  第3節 消毒副生成生物〔神野透人〕
   1. トリハロメタン類
   2. ホルムアルデヒド
   3. ハロ酢酸類
   4. ハロアセトニトリル類
   5. 抱水クロラール
   6. その他の消毒副生成物
  第4節 不揮発性有機物質〔安藤正典〕
   1. 陰イオン界面活性剤
   2. フェノール類
   3. 有機物等(過マンガン酸カリウム消費量)
   4. ジ(2-エチルヘキシル)フタル酸(DEHP)
   5. ジ(2-エチルヘキシル)アジピン酸(DEHA)
  第5節 無機化合物〔安藤正典〕
   1. カドミウム
   2. 水銀
   3. セレン
   4. 鉛
   5. ヒ素
   6. 六価クロム
   7. アンチモン
   8. ホウ素
   9. モリブデン
   10. アルミニウム
   11. ニッケル
   12. 亜鉛
   13. 鉄
   14. マンガン
   15. 銅
   16. ナトリウム
   18. シアン
   19. 硝酸塩と亜硝酸塩
   20. 塩素イオン
  第6節 病原性微生物〔田中宏明〕
   1. 病原性微生物からのリスク評価
   2. 表流水処理規則
   3. ウイルス
   4. Giardia
   5. Cryptosporidium
   6. 不確実性を考慮した水道水の安全性の評価
  第7節 包括的評価〔中室克彦〕
   1. 水中有機物の前処理濃縮法
   2. Ames Salmonella/microsome assay(Ames試験)
   3. umuテスト
   4. 染色体異常試験
   5. 細胞毒性試験
  第8節 魚を用いたリスクモニタリングの実際〔馬場研二〕
   1. 魚を用いた急性毒物監視の目的と位置付け
   2. 監視方法の概要
   3. 国内での事例
   4. ライン河における事例
 第3章 水道水のリスク対策技術
  第1節 リスク低減効果からみた単位処理操作の位置づけ〔梶野勝司〕
   1. 通常の浄水処理
   2. 消毒のみの方式
   3. 緩速ろ過方式
   4. 急速ろ過方式
   5. 消毒
  第2節 オゾン処理・活性炭処理〔服部和夫〕
   1. オゾン処理
   2. 活性炭処理設備
  第3節 膜処理〔国包章一〕
   1. 膜処理の基礎知識
   2. 精密ろ過法および限外ろ過法
   3. ナノろ過法
   4. 逆浸透法
  第4節 有害微生物リスクの低減〔神子直之〕
   1. 有害微生物リスクの低減技術
   2. 有害微生物リスク低減の監視方法
   3. 今後の考慮が必要な視点について
  第5節 リスクバランスを考慮した上水の水質管理〔佐々木隆〕
   1. 水道水質のリスク管理
   2. 病原微生物への対応(MRM)
   3. 化学物質,DBPsへの対応(CRM)
   4. トレード・オフとリスク・バランス
   5. 浄水技術と上水水質管理の動向
 第4章 水道タンク水のリスクの実態・評価と対策技術〔土屋悦輝〕
   1. タンク水のリスクの実態
   2. タンク水のリスク評価及び対策
 第5章 ボトルド(ミネラル)ウォーターのリスクの実態・評価と対策技術〔大橋則雄〕
   1. 概 要
   2. 日本の規格基準
   3. リスクの発生源
   4. ボトルドウォーターから検出される細菌
   5. 異物(化学・生物)の混入と防止対策
   6. ミネラルウォーターの成分
   7. 対策技術
第2部 生活用水
 第1章 給湯水のリスクの実態・評価と対策技術〔古畑勝則〕
   1. リスクの実態
   2. 評価と対策技術
 第2章 浴用水のリスクの実態・評価と対策技術〔古畑勝則〕
   1. リスクの実態
   2. 評価と対策技術
第3部 地下水
 第1章 地下水のリスクの実態
  第1節 揮発性有機化合物,農薬等の有機物質によるリスクの実態〔田瀬則雄〕
   1. 揮発性有機化合物による地下水汚染の実態
   2. 農薬による地下水汚染の実態
  第2節 砒素等の重金属によるリスクの実態〔平田健正〕
   1. 重金属類による土壌・地下水汚染問題の推移
   2. 農用地の汚染
   3. 市街地の汚染
   4. 自然由来の汚染
  第3節 硝酸イオン等陰イオンによるリスクの実態〔平田健正〕
   1. 地下水汚染の状況
   2. 地下水への供給源
   3. 起源探査
   4. 対策と課題
 第2章 地下水のリスク評価の考え方と手法
  第1節 地下水のリスク評価と法規制
  1 わが国における地下水質保全行政〔中島宣雅〕
   1. 地下水の水質の汚濁に係る環境基準
   2. 改正水質汚濁防止法の施行
   3. リスク評価とリスク低減のための新たな試み
  2 地下水のリスク評価と法規制〔稲森悠平/藤本尚志〕
   1. 地下水汚染に関わる各種有害化学物質
   2. 地下水のリスク評価に関連するWHO飲料水水質ガイドラインにおける考え方
   3. 地下水のリスク評価に関連するバイオアッセイを用いた毒性評価
   4. 地下水の保全・修復に関わる法規制の新たな整備
   5. 地下水のリスク評価に関する課題
  第2節 揮発性有機塩素化合物によるリスク評価〔中室克彦〕
   1. 低沸点有機塩素化合物の毒性
   2. トリクロロエチレンとテトラクロロエチレンなどのリスクアセスメント
  第3節 ヒ素,亜硝酸および硝酸イオン等の無機質によるリスク評価〔中室克彦〕
   1. フッ素の毒性
   2. ヒ素の毒性
   3. 亜硝酸および硝酸イオン
 第3章 地下水のリスク対策技術
  第1節 揮発性有機塩素化合物等の有機物質の処理技術
   1. 汚染現場からの除去技術
   2. 分解・分離処理技術
  1 物理化学的処理〔細見正明〕
  2 バイオレメディエーションによる処理〔西村 実〕
   1. バイオレメディエーションの原理と特長 290
   2. 生物的自然浄化(Intrinsic Bioremediation)
   3. 工学的生物浄化(Engineered Bioremediation)
   4. バイオレメディエーションの適用条件
   5. バイオレメディエーションの適用手順
   6. 適用事例
  第2節 砒素等の重金属,硝酸イオン等の無機物質の処理
  1 生物・物理化学的処理〔細見正明〕
   1. 砒素の物理化学的処理
   2. 硝酸イオンの生物・物理化学的処理
  2 原位置での浄化処理〔細見正明〕
   1. 砒素などの重金属汚染土壌の原位置処理技術
   2. 硝酸イオンの原位置での浄化処理
第4部 河川・湖沼
 第1章 河川・湖沼のリスクの実態
  第1節 有機物質
  1 農薬類によるリスクの実態〔福島 実〕
   1. 農薬の水系への流出特性
   2. 水系における農薬汚染の現状
  2 有機リン酸トリエステル類のリスクの実態〔持堅志〕
   1. 有機リン酸トリエステル類の種類と性状
   2. 有機リン酸トリエステル類の生産・使用状況とその用途
   3. 有機リン酸トリエステル類の毒性と環境中における分解
   4. 有機リン酸トリエステル類の分析方法
   5. 有機リン酸トリエステル類の環境への侵入経路
   6. 有機リン酸トリエステル類の水環境中における動態と実態
  3 ミクロシスチン等の藍藻毒によるリスクの実態〔彼谷邦光〕
   1. ミクロシスチン(Microcystins)
   2. その他の藍藻毒
  第2節 無機物質
  1 窒素・リンの生態影響評価〔稲森悠平/藤本尚志〕
   1. 内海,内湾,湖沼等の閉鎖性水域の富栄養化
   2. 窒素・リンの環境基準の設定の意義
   3. 窒素・リンの排水基準の設定の意義
   4. 窒素・リンの水界生態系に対する新たな障害
   5. 藻類増殖潜在能力評価(AGP)試験による窒素・リンの水域に対する影響評価
   6. 窒素・リンの生態影響評価に関する課題
  2 金属類によるリスクの実態〔及川紀久雄〕
   1. 銅
   2. 亜鉛
   3. ヒ素
  第3節 生 物
  1 細菌類による汚染実態〔古畑勝則〕
   1. コレラ菌
   2. ビブリオ
   3. サルモネラ
   4. 下痢原性大腸菌
   5. カンピロバクター
   6. エルシニア
   7. エロモナス
   8. プレジオモナス シゲロイデス
  2 原虫による汚染実態〔保坂三継〕
   1. Cryptosporidiumによる河川・湖沼の汚染の実態
   2. Giardiaによる河川・湖沼の汚染の実態
  3 ウイルスによる汚染実態〔矢野一好〕
   1. 河川水からのウイルス検出事例
   2. 河川水中のウイルス汚染調査に関する問題点
   3. 河川水中のウイルスがもつリスク評価
 第2章 河川・湖沼のリスク評価の考え方と手法
  第1節 河川・湖沼のリスク評価と法規制〔富坂隆史〕
   1. 環境基準
   2. 排水基準
   3. 総量規制
   4. 湖沼の環境保全対策
  第2節 有機物質
  1 環境水のトリハロメタン生成能によるリスク評価〔土屋悦輝〕
   1. トリハロメタンおよびトリハロメタン生成能
   2. トリハロメタンを生成する前駆物質
   3. 環境水域および各業種のトリハロメタン生成能
   4. 水道水源水質保全二法
  2 環境水中のダイオキシンのリスク評価〔森田昌敏〕
   1. ダイオキシンの毒性と1日耐用量
   2. 環境水のリスクアセスメント
  3 生物指標を用いた農業等の有機物質の生態影響評価〔畠山成久〕
   1. 農薬汚染による潜在的な生態影響の評価
   2. 生態影響評価の考え方と手法
   3. 化学物質のリスク対策に関して
  4 ミクロシスチン等の藻類毒のリスク評価〔彼谷邦光〕
   1. ミクロシスチンの毒性
   2. 毒性発現機構
   3. ミクロシスチンの解毒
   4. ミクロシスチンのリスク評価
   5. ミクロシスチンのリスクに関する世界の動向
   6. ミクロシスチンの各種生物への影響
  第3節 指標生物を用いた重金属の生態影響評価〔福嶋 悟/畠山成久〕
   1. 藻類を指標とした重金属の生態影響評価
   2. 重金属汚染河川の底生生物調査手法
   3. 室内試験による重金属の影響評価
 第3章 河川・湖沼のリスク対策技術
  第1節 河川の直接浄化
  1 接触法による浄化〔川本克也〕
   1. 直接浄化
   2. 水域での接触酸化法の適用
   3. 汲み上げ・バイパス方式接触酸化法の適用
   4. 河川浄化とリスク削減
   5. 今後の課題
  2 ひも状接触材による河川の直接浄化〔R村誠三/橋本 敦〕
   1. 目 的
   2. 河川の浄化原理
   3. ひも状接触材を用いた浄化施設
   4. 維持管理
   5. まとめ
  3 大和川水系の事例〔酒井信行/南後和寛/高村弘人〕
   1. 大和川水環境の概要
   2. 上向流木炭接触酸化法実験
   3. 保田浄化施設の概要
  4 ライン川のモニタリングシステム〔安藤正典〕
   1. River Basin Program
   2. River Basin Program(1997年1月1日~)の活動
   3. 技術開発・支援機関
   4. モニタリング運営管理機関:RIZA(Rijksinstituut Voor Integraal Zoetwater-beheer en Afvalwaterbeham
delling)
   5. 情報利用機関
   6. 非契約の利用機関(イギリスの例)
   7. わが国における水質モニタリング体制の今後
  第2節 湖沼の直接浄化
  1 生物ろ過法〔都築浩一〕
   1. 装置の構造
   2. 試験結果
  2 水生植物による浄化〔中里広幸〕
   1. 環境問題と浄化
   2. 開発の経緯
   3. 浄化の原理
   4. 16年間の実践で得られた知見
   5. 事例・水耕生物濾過法による浄化親水施設「土浦ビオパーク」
   6. 結語
  3 曝気循環法〔津野 洋〕
   1. 富栄養化機構と曝気循環法の浄化原理
   2. 曝気循環法
   3. 余呉湖への適用の事例
第5部 プール水・温泉水
 第1章 プール水のリスクの実態と評価〔大橋則雄〕
   2. 塩素処理副生成物に関する調査
   3. オゾン処理による副生成物に関する調査
   4. 微生物汚染
   5. プールから分離される衛生害虫
 第2章 温泉水のリスクの実態と評価〔甘露寺泰雄〕
   1. 化学物質によるリスク
   2. 細菌類による浴用と飲用のリスク
   3. 飲用のリスクの実態
   4. 飲泉におけるリスク対策
 第3章 プール水・温泉水のリスク対策技術
  第1節 塩素処理による細菌・ウイルスの除去〔古畑勝則〕
   1. 塩素処理の有効性
   2. 塩素処理効果に影響を及ぼす要因
   3. 実際の塩素処理効果
   4. プール水の塩素消毒の実際
   5. 温泉水での塩素によるレジオネラ対策
  第2節 オゾン処理による細菌・ウイルスの除去〔矢野一好〕
   1. オゾンの特性
   2. オゾンによる微生物の不活化事例
   3. オゾンによるプール水浄化の実例
   4. オゾン処理を導入したプールの利点
   5. オゾン処理の将来展望
  第3節 二酸化塩素処理による細菌・ウイルスの除去〔相沢貴子〕
   1. 二酸化塩素の物理化学的性状
   2. 二酸化塩素の使用法
   3. 病原微生物に対する二酸化塩素の消毒効果
   4. 残留二酸化塩素,亜塩素酸イオン,塩素酸イオンの毒性
   5. 二酸化塩素処理によるトリハロメタン低減効果
  第4節 紫外線(光酸化還元法)による殺菌・ウイルスの除去〔山西健之〕
   1. 紫外線とは
   2. 紫外線の殺菌作用
   3. 紫外線照射量
   4. 光酸化(還元)法とは
   5. 光酸化処理におけるプール水の浄化
  第5節 膜ろ過によるプール水の浄化〔岡田 実〕
   1. 汚濁物質と浄化技術
   2. 膜ろ過によるプール水浄化装置
   3. 期待される効果
   4. 実施例
第6部 雑用水・修景用水
 第1章 雑用水・修景用水のリスクの実態と評価〔矢野一好〕
   1. 雑用水利用の実態
   2. 雑用水利用に伴うリスク
   3. リスク評価と求められる水質
 第2章 雑用水・修景用水のリスク対策技術〔市川 龍〕
   1. 雑用水利用の現状
   2. 雑用水の水質基準
   3. 雑用水利用における水処理プロセス
第7部 下水・排水
 第1章 下水・排水のリスクの実態
  第1節 生活排水によるリスクの実態〔田中和博〕
   1. 生活排水からの汚濁負荷
   2. 生活排水の排出経路
   3. 生活排水処理施設による汚濁負荷の削減効果
   4. 霞ヶ浦流域における生活排水処理の実態
   5. 生活排水と水道水質基準項目
  第2節 し尿によるリスクの実態〔河村清史〕
   1. し尿に係るリスク
   2. し尿処理の状況
   3. リスク削減策としてのし尿処理の変遷
   4. 処理対象物の量・性状と要求される処理レベル
  第3節 産業排水によるリスクの実態〔稲森悠平/高松良江〕
   1. 産業排水の種類と水質
   2. 産業排水による水汚染の現状
   3. 産業排水の負荷削減対策
   4. 産業排水のリスク低減化に関する解決すべき課題
   5. バイオアッセイ手法を用いたリスク評価
  第4節 廃棄物最終処分場からの浸出水リスクの実態〔中杉修身〕
   1. 廃棄物処理に伴う有害物質の起源とその行方
   2. 最終処分場浸出水から検出される有害物質
   3. 最終処分場浸出水による有害物質汚染
   4. 最終処分場浸出水リスクの実態
  第5節 排水からのダイオキシンによるリスクの実態〔桜井健郎〕
   1. ダイオキシン類について
   2. 排水中のダイオキシン類
   3. まとめと展望
 第2章 下水・排水のリスク評価の考え方と手法
  第1節 トリハロメタン生成能による有機物質のリスク評価〔神子直之〕
   1. トリハロメタン生成能の重要性
   2. トリハロメタン生成能の測定
   3. 業種毎のトリハロメタン前駆物質の発生および排出
   4. トリハロメタン前駆物質の除去方法
  第2節 重金属等の無機物質のリスク評価〔尾崎正明〕
   1. 重金属等無機物質の挙動
   2. 安全性を考慮したリスク評価手法
   3. 今後のリスク評価のあり方
  第3節 窒素・リン含有し尿および下水処理水のリスクの実態〔稲森悠平/山本泰弘/山海敏弘〕
   1. 窒素・リンの排水処理における除去の意義
   2. 浄化槽,し尿,下水における処理の実態
   3. 窒素・リン除去の上乗せ排水基準
   4. 窒素・リン除去技術の種類
   5. 生態系および健康へのリスクを有する窒素・リン除去の課題と展望
  第4節 病原性微生物のリスク評価〔田中宏明〕
   1. 下水や再利用水で問題となる病原性微生物
   2. 諸外国の下水処理場放流水の衛生学的水質基準
   3. 各国の再利用目的ごとの衛生学的な基準
   4. 下水処理水や下水処理水の再利用水の病原性微生物のリスクの評価方法
 第3章 下水・排水のリスク対策技術
  第1節 生活排水高度処理〔鈴木 穣〕
   1. 生物学的窒素除去
   2. りん除去
   3. 窒素りん同時除去法
   4. 浮遊物質の除去
   5. 下水処理水再利用のための高度処理
   6. その他
  第2節 し尿高度処理〔河村清史〕
   1. し尿処理施設
   2. 合併処理浄化槽
  第3節 産業排水の高度処理〔藤江幸一/胡 洪営〕
   1. 産業排水高度処理技術の概要と選択
   2. 産業排水からの窒素除去技術
   3. 産業排水からのリン除去技術
附属資料
水関連衛生基準一覧〔土屋悦輝〕
   1. 水道水
   2. 公共浴用水
   3. 環境水
   4. 排水

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