内容説明
「ぼく、羽根もみじかくて、高く飛べないんだ!」教会のはとに助けられ、ひばりの巣で育ったすずめの子の、せつなくてハッピーな物語。
著者等紹介
石川あゆみ[イシカワアユミ]
浅草生まれの生っ粋の江戸っ子。慶応大学文学部卒。小学校2年の時から、ちぎり絵という和紙で絵を描く技法を習い、紙という材質に興味を持つ。最近は、切り絵の手法に独自の工夫をして、絵本、紙芝居の創作に取り組んでいる。「よい子に読み聞かせ隊」メンバー
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感想・レビュー
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Kawai Hideki
63
図書館のPC検索コーナーで、「鳩の本が読みたい」と娘が言うので。志茂田景樹による創作童話。カラスにさらわれたスズメの子を、鳩が助けてやる。ちょっとした勘違いから、その子を近くのヒバリの巣に押し込んで、子育てを任せるのだが、ヒバリの兄弟は快く思わない。ヒバリのように高く飛べないスズメは「みにくいヒバリの子」として、肩身の狭い想いをする。そんなスズメをハトはいつも見守り、励ましてくれる。ところが、冬、ハトはうずくまって動けなくなり・・・。スズメを見守るハトの存在の暖かさと、自立していくスズメの力強さが印象的。2016/06/14