出版社内容情報
渇いた日本に旋風(ジブリ)を巻き起こす宮崎駿の全てを探る。
宮崎駿のテクニックと背景を、宗教・政治・歴史・科学的側面
から論考した、本格的アニメ批評。
はじめに 7
なぜ宮崎駿なのか 7
高畑勲と共に 9
第1章 「右」からの批判 13
『ゴジラとヤマトとぼくらの民主主義』を読む 14
『おもひでぽろぽろ』は農村美化? 16
農村を批判して企業と学校は不問 25
『火垂るの墓』の背後にある食料問題 30
『風の谷のナウシカ』は失敗作なのか 35
ナウシカとレイチェルカーソン『沈黙の春』 39
開発独裁国家日本 42
国家的統合は最後の砦 49
第2章 科学文明は否定されるべきか 55
「ハイハーバー」と「風の谷」 56
原点は『ホルス』 61
グルンワルドはソ連製アニメ『雪の女王』から 63
アイヌ民族からの視点 65
背景にアメリカの暴虐 70
混乱した『ホルス』の設定 73
グルンワルドを倒したのは、ホルスではなくヤマト 76
『ホルス』は民衆を描けたか 79
『コナン』はなぜ文明を否定したのか 85
そして「風の谷」へ 92
『柳川掘割物語』に見る水の文化 97
第3章 宮崎アニメの宗教観 99
ナウシカを拒絶したアメリカ 100
ゴジラと蟲たち 10
第5章 歴史への探求 155
矛盾する宮崎駿 156
『もののけ姫』で室町時代へ 161
エボシ御前と近代化 164
エコロジーとフェミニズム 169
宮崎アニメの集大成 173
CGを使用してデジタル化 177
アニメならではの「ネコバス」 180
第6章 二一世紀を迎えて 185
築地塀が破れたと言う宮崎駿 186
ディズニー嫌いの宮崎駿 187
『ぽんぽこ』と『山田くん』による先導 189
『千と千尋の神隠し』は和製『オズの魔法使い』 193
千尋が向き合う現実は築地塀の先に 196
アカデミー賞を喜べない不幸な時代 198
おわりに 200
引退説を否定して『ハウルの動く城』を 200
宮崎駿監督の『ハウルの動く城』の公開が近々始まります。またまた宮崎駿アニメがブームになりそうです。そこで、この宮崎駿アニメを徹底分析する本格的アニメ論を企画しました。アニメ論は、まだまだ充分にはなされていませんが、この本がその本格的始まりになればと思います。
内容説明
渇いた日本に旋風を巻き起こす宮崎駿。そのテクニックと背景を宗教・政治・歴史・科学的側面から論考。
目次
第1章 「右」からの批判
第2章 科学文明は否定されるべきか
第3章 宮崎アニメの宗教観
第4章 宮崎アニメに潜む政治性
第5章 歴史への探求
第6章 二一世紀を迎えて
著者等紹介
井上静[イノウエシズカ]
10月29日東京生まれ。サブカルチャーアナリスト。法学部法律学科卒業、アニメ・映画研究にかかわる
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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