検証 党組織論―抑圧型から解放型への組織原理の転換

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検証 党組織論―抑圧型から解放型への組織原理の転換

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  • サイズ B6判/ページ数 263p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784916117601
  • NDC分類 309.3
  • Cコード C0036

出版社内容情報

すべての党の歴史は党員・大衆の抑圧の歴史だった―本書では、マルクス、レーニン、トロツキー、ローザ、スターリンなどの「20世紀社会主義」崩壊の根本的原因となった、党組織論が厳密に検証され、既存「党組織」の崩壊の必然性と21世紀の「解放型組織」への原理的転換が提唱される。

まえがき 2
第1章 日本における左翼諸政党・諸党派の組織論  小西 誠  7
 はじめに 7
 1 抑圧的組織原理としての民主的中央集権制 10
 2 党員・大衆の抑圧システムと化した党 27
 3 二一世紀型の新しい党の組織原理 37

第2章 レーニン、トロツキー党組織論の批判的検討  吉留昭弘 47
 はじめに 47
 1 レーニン党組織論の特徴 49
 2 ローザ・ルクセンブルクのレーニン批判 53
 3 トロツキーのレーニン批判 55
 4 第一〇回党大会決議と党建設の二つの方向 60
 5 レーニン最後の闘争と党組織問題 64
 6 レーニン後の党内闘争とスターリン主義組織路線の形成過程 70

第3章 ローザ・ルクセンブルクの中央集権制批判と二一世紀の党論  生田あい 80
 はじめに 80
 1 「中央政治局の壁」の前で 83
 2 現代に継承すべきローザ組織論 91
 3 コミュニズムの理念(原理)と党観 103

第4章 マルクス『共産主義宣言』の党組織論の原点  いいだ もも 115
 1 『共産主義宣言』による初発の党観 115
 2 共同体ゲマインシャフトから契約社会ゲゼ

内容説明

全ての党の歴史は抑圧の歴史だった。既存「党組織」崩壊の必然性と新たな「党組織」論を提唱。

目次

第1章 日本における左翼諸政党・諸党派の組織論
第2章 レーニン、トロッキー党組織論の批判的検討
第3章 ローザ・ルクセンブルクの中央集権制批判と二一世紀の党論
第4章 マルクス『共産主義宣言』の党組織論の原点
第5章 コミンテルンの加入条件二一カ条とスターリン主義組織論
第6章 言語の政治におけるNAM・世界社会フォーラム組織論評註

著者等紹介

いいだもも[イイダモモ]
1926年東京生まれ。49年東京大学法学部卒業。作家・批評家

生田あい[イクタアイ]
大阪生まれ。1967年に立命館大学に入学し70年闘争に参加。現在、共産主義協議会『協同・未来』事務局長

来栖宗孝[クルスムネタカ]
1920年生まれ。元東海大学文明研究所教授

小西誠[コニシマコト]
1949年宮崎県生まれ。航空生徒隊(少年自衛官)卒業。69年に治安出動などに反対し逮捕・起訴されるが81年無罪確定。軍事・社会批評家

木畑寿信[キバタトシノブ]
1951年福岡県生まれ。1995年専修大学大学院社会学専攻修士課程修了。2000年東工大大学院社会理工学研究科価値システム専攻博士課程単位取得退学。理論社会学・社会思想・現代思想専攻
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