出版社内容情報
はじめに 7
PART1 還らなかった動物たち 11
●かつて、ネコ、イヌ、ウマ、ハトも有事に動員された!
撲殺されたイヌたち 12
連絡・ゲリラに使われたイヌ 19
ネコ・ウサギの毛皮も徴発 22
一頭も還ってこなかった「軍馬」 26
「物言わぬ戦士」たちの最後 30
ハトは平和の象徴ではなかった 35
戦時下の上野動物園 38
最後は餓死させられたゾウ 42
ゾウを守り抜いた園長さん46
PART2 戦時基本法 武力攻撃事態対処法案の徹底批判 51
●そして今、疎開や価格統制・配給が実施される!
「戦死者」の火葬・埋葬 52
甦った「捕虜」という言葉 55
「一木一草」を動員する有事態勢 58
偶発的事件にも武力攻撃発動! 61
武力攻撃事態という奇妙な概念 64
武力攻撃事態と周辺事態 70
対処基本方針の国会による承認 72
当初から日米共同作戦を想定 79
武力攻撃事態対策本部の設置 81
自治体の「責務」という強制 86
民間企業の動員と報道統制 88
国民の協力は義務か? 90
国民の自由と権利 国家総力戦を規定する教範 139
交通(輸送)の統制 142
有事下の道路使用の統制 145
各国鉄支社内に輸送統制隊分遣隊! 148
船舶・航空の統制と輸送 151
敵・味方の戦死者の処理 154
防衛出動下の戦争法規の適用 159
自衛隊の捕虜の処置とジュネーヴ条約 163
軍事郵便制度の設置 166
三矢研究は活きているのか? 170
PART5 戦後憲法体系を全面否定する有事法制 175
●有事法制を阻む論理と倫理
憲法第九条を全面否定する有事法制 176
憲法体系の停止を宣言する有事法制 179
良心的軍事・戦争の拒否 181
非武装国家の論理 186
「戦争の輸出」を行うブッシュ政権 189
北朝鮮脅威論の虚構193
命どぅ宝―あとがきにかえて 197
資料 有事法制関連三法案 201
●武力攻撃事態対処法案 202
●自衛隊法改定案 215
●安全保障会議設置法改定案 236
本文・表紙イラスト 葉瀬りぼん 装 丁 佐藤
内容説明
かつて戦時下でネコ、イヌ、ウマも徴発された―そして今、有事法制で全てのヒトとモノが動員される。
目次
1 還らなかった動物たち―かつて、ネコ、イヌ、ウマ、ハトも有事に動員された!
2 戦時基本法―武力攻撃事態対処法案の徹底批判―そして今、疎開や価格統制・配給が実施される!
3 国民を総動員する自衛隊法改定案・国民保護法制―そしてまた、ヒトもモノも戦争に動員される!
4 初めて公開する自衛隊内の有事下の総動員規定―自衛隊の教科書は、現地調達・国家総動員・交通の統制を謳う!
5 戦後憲法体系を全面否定する有事法制―有事法制を阻む論理と倫理
資料 有事法制関連三法案
著者等紹介
小西誠[コニシマコト]
1949年宮崎県生まれ、軍事・社会批評家
きさらぎやよい[キサラギヤヨイ]
1951年東京生まれ、編集者。編集のかたわら、エッセイ、詩、短歌を創作。特に動物と戦争に関心を持ち取材中
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