病院ギャラリー―717days 2001‐2003

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  • サイズ A5判/ページ数 1冊(ペ/高さ 19cm
  • 商品コード 9784916109682
  • NDC分類 759
  • Cコード C0072

出版社内容情報

手術室に立つ「解剖学の少年」、病室にまるで幽閉された「男」…、四谷シモンの人形にとってこんなに相応しい安息の場があっただろうか。夢のような、幻のような世界は2年間で幕を閉じ、この1冊の写真集に永遠の記録として残り続ける。愛媛県伊予三島市の元・整形外科の廃墟に限定で展示された四谷シモンの人形717日間の記録。

内容説明

手術室に立つ“解剖学の少年”、病室にまるで幽閉された“男”…四谷シモンの人形にとってこんなに相応しい安息の場があっただろうか。夢のような、幻のような世界は2年間で幕を閉じ、この1冊の写真集に永遠の記録として残り続ける。愛媛県伊予三島市の元・整形外科の廃墟に限定で展示された四谷シモンの人形717日間の記録。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

166
小2の頃の休み時間、僕は粘土で人体模型を作った。心臓や胃腸、脳も作って体内に収めた。実家にある自分の身長ほどの人体模型や図鑑で見た内臓を再現しただけなのに、周囲は気味悪がった。その後、中学時代にシモン氏の作品に出会ってすぐさまこの世界に趣味として足を踏み入れた。なのでこの本に収められている作品展が開催されたときはぜひとも行きたかったのだが行けず・・この本を見てやはり無理しても行くべきだったなと。病院の廃墟は舞台としてものすごくピッタリだけれど、写真で見るだけじゃどうしても物足りない。それがとても残念。2014/06/25

ちゃりんこママ

23
17歳の頃、高島屋の辻村ジュサブロー展に行った…虚しい恋心というのを経験した。シモン人形はその後人気になったけど、また同じ想いをしたくないので、見ないようにして来た。蠱惑的な人形に恋してしまうと独占欲丸出しになるけど、同時に相手に拒絶されてしまう。「近づいても触れてもダメですよ」と。写真集なら一時魂を奪われるけど本を閉じてしまえば溜息をつくだけで済む。…けど、ああ困った人形作家の魔力は強い。2014/06/30

Roy

21
★★★★☆ 元整形外科の廃病院がギャラリーとなり、717日間飾られる四谷シモンの人形。本書でも語られていることだが、これ程しっくり落ち着く組み合わせはそうそう無い。人形達はそこで生まれ、そこで生を終えるかの如く存在し、他人に内臓までをも見られ、辱められる。思いの外オヤジ人形が多く、手の浮き出る血管から妙な現実を感じる。そんな中の澁澤龍彦に捧げた「天使」が一際美しく、どこか天上を追われた堕天使のようで、連れて帰りたくなる。2009/06/03

りりす

17
廃病院でのギャラリー。生々しい木の感覚を感じる。木枠にエロスを感じたのは初めて。2016/07/23

なる

4
再読。廃病院に人形の展示会というコンセプトはなかなか魅力的。モノクロの写真だと特にホラー感が増す。Honoré Fragonardほどではないにしろ、四谷シモンの表現は動物的な感じがする。実際に行ってみたかったな。2020/03/13

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