出版社内容情報
気鋭の若手写真家が撮る、リアルを超えた家族の肖像。父の自殺未遂という衝撃的事件を織りこみながらも、強く静かに生が焼き付けられている。骨太にして息の長い眼差しに、写真の力が鮮烈に蘇った。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Roy
8
まずこの表紙、ベットカバーに滲みこんだ写真家の父親の血液である。父は鋭利な刃物で自分を滅多刺しにし、自殺を図った(未遂)らしい。一切の説明書きもなくこの写真集の目の前の出来事は続いていく。死よりも生に対する生々しい荒さが、生き残った父の開かれた目が、胸に痛く焼きつき、女のヌードや美しい風景や腹の上の精液よりも、くっきりとした情景を印象付け不安な気持ちにさせる。小池昌代の本紹介で気になったのだが、小池の説明がなければこの、生の断片だけ見せ付けられるといった行為が傲慢にも思え、不快になるところだった。2009/02/05
hf
0
父親の顔がよかった。彼女の顔も(2018/05/18)2017/05/21
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