内容説明
中世(15世紀)の政治・社会の動静を記す一方で、当時の芸能や文化に関連した記事なども残した、室町時代の皇族・伏見宮貞成王のバラエティに富んだ日記を読み、多面的に考察する。
目次
伏見宮家の成立―貞成親王と貞常親王
山門と伏見宮貞成―永享の山門騒乱をめぐって
中原康富と伏見宮家
ふたつの高倉家
伏見宮と綾小路一族―伏見宮旧蔵『梁塵秘抄口伝集』巻十の書写者についての再検討
伏見宮と法華経談義―心空・鎮増との関わりに及んで
『看聞日記』の舞御覧に見る公武関係
『看聞日記』に見える楽器
形成期の狂言に関する一考察―『看聞日記』「公家人疲労事」記事の再検討
貞成のもとを訪れた芸能者たち
『看聞日記』における座敷の室礼
室町将軍と傾城高橋殿
著者等紹介
松岡心平[マツオカシンペイ]
東京大学大学院総合文化研究科教授。日本中世演劇(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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