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萩原朔太郎というメディア―ひき裂かれる近代/詩人

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  • サイズ A5判/ページ数 401p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784916087812
  • NDC分類 911.52
  • Cコード C1095

内容説明

近代を複合し、その葛藤と重層の力を書記した詩人、萩原朔太郎―。ポピュラーソング・映画・写真等、声と映像のメディアを横断しつつ生成する朔太郎テクストを、彼が希求し続けたまぼろしの近代/日本を背景に読み解く。

目次

二つの世界戦争のあいだに
第1部 詩語としての日本語と朔太郎(「リズム」から「調べ」へ―詩論における日本語との葛藤と夢想;ひびきの美学―萩原朔太郎の文語詩観)
第2部 声のメディアと朔太郎(ソングの誘惑―昭和流行歌の時代と晩年期の詩観;複製技術時代の聴覚―萩原朔太郎と小林秀雄をめぐって)
第3部 大衆社会状況のなかの朔太郎(変貌する「群集」/「私」―「群集の中を求めて歩く」をめぐって;猫町温泉―近代(裏)リゾート小説としての「猫町」)
第4部 視覚の近代と朔太郎(網膜のスクリーンに投射されるもの―萩原朔太郎初期詩篇と映画;くり返す亡霊たち―ベルクソン・死霊の女・チャップリン;無名化=普遍化される郷土―萩原朔太郎撮影写真をめぐって)
全集未収録―萩原朔太郎資料紹介(詩話会の解散に就いて;男やもめの心境を訊く)

著者等紹介

安智史[ヤスサトシ]
1964年茨城県生まれ。立教大学文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。現在愛知大学短期大学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あかふく

1
2008年出版の、おそらく新しい萩原朔太郎論。高山宏が書評で紹介しています。朔太郎の「群衆」像を追う章は日本文学研究の身ぶりとして仕方ないのですが若干退屈ながら、その他の章、特に吉増剛造を引きながら語られる「猫町」論、朔太郎における映画経験を論じる章は鋭くて面白い。2011年に出た野村喜和夫の『萩原朔太郎』はこの本を下敷きにしているそうです。2012/03/27

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