内容説明
『源氏物語』の現実感はいかにして達成されるのか。物語内社会と物語外社会という二つの「物語社会」を節合し、諸言説を相対化しつつ、『源氏物語』の“求心力”と“遠心力”とを測定する「物語学」の新たな助奏。
目次
1 “うわさ”の物語社会学(物語と“うわさ”;「おのづから」の物語社会;「後の世」意識と物語 ほか)
2 メディアと現実感(光源氏の“名”;会話の政治学;「世」の中の六条院 ほか)
3 読みの歴史と物語社会(物語作者の自己成型;『無名草子』の老尼の肖像;源氏帝国主義とサクラ読本 ほか)
著者等紹介
安藤徹[アンドウトオル]
1968年岐阜県大垣市生まれ。1990年名古屋大学文学部卒業。1997年同大学院文学研究科博士後期課程修了。龍谷大学文学部助教授、博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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