内容説明
江戸時代の歌舞伎・人形浄瑠璃における影絵や歌謡を用いた演出、あるいは男女・親子・仮面などの側面からみた作劇の技法をさぐる。歌舞伎・人形浄瑠璃の史的展望もふくめ、近世演劇の世界を多面的に考究する。
目次
1 演出の技法(障子にうつる影―影絵演出の諸相;歌舞伎における歌謡―(一)万治・寛文~元禄期
歌舞伎における歌謡―(二)宝永・正徳・享保期)
2 作劇の技法(男の世界と女の世界―浄瑠璃劇の一つの対立軸;親と子のドラマ―近松・海音の作品をめぐって;見えざる仮面―近世演劇における本体と仮装 ほか)
3 演劇史への展望(歌舞伎における東西の交流;活気づく寛政期の浄瑠璃)
著者等紹介
松崎仁[マツザキヒトシ]
1923年横浜生まれ、東京大学文学部国文学科卒業。学習院中・高等科、清泉女子大学、立教大学、梅光女学院大学を経て、1998年同大学退職。文学博士。立教大学・梅光女学院大学名誉教授
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