出版社内容情報
アメリカングローバリズムの暴走には、もうこれ以上つき合えない。力は強いがアタマは悪いジャイアン・アメリカをどうコントロールするのか。戦後アメリカに付き従ってきた日本が、ウルトラナショナリズムの轍を踏まずに自立するための視点を説く。後半は、ますますアトム化し不安を深める個人が、「気分としての愛国心」からナショナリズムに巻き取られずに生きるためのガイダンス。
第1章 アメリカに従属する日本に未来はない
日本人のお祭り体質/日本人に歴史を忘れさせたアメリカ/コンビニエントなグローバライゼーション/アメリカ=善意の国という錯認/日本には売国奴があふれている
第2章
米国中心型のグローバライゼーションに
抗う為の知恵
米国一極集中の時代/アメリカン・デモクラシーの逆説/対テロ戦争で片付けられない矛盾/思考のヒントとしての亜細亜主義/国粋という自己満足/規制緩和の両義性/〝弱者の論理〟が持つ危険/アメリカの暴走止められるか
第三章 ネオコンの正体は文化的多元主義者
長崎少年事件、捜査手法の問題点/社会的逸脱にどう対処するか/ネオコンの源流はネオ・リベラリズム/ネオコン的普遍主義といかに闘うか/経済的・文化的自立を目指す欧州
第四章 「気分のナショナリズム」という売国
シンドロームとしてのナショナリズム/日本浪漫派的「愛国心」との決別を/修復的司法と「犯罪からの学び」/「自分が必要とされていない」という不安/気分みたいな愛国心
第五章 学校の外に価値を見つけだせ
知識人=大学人は没落した/新聞を読み抜く力を持て/中央から地方へ、分権す