全共闘30年―時代に反逆した者たちの証言

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全共闘30年―時代に反逆した者たちの証言

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  • サイズ 46判/ページ数 294p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784916043245
  • NDC分類 377.96
  • Cコード C0036

出版社内容情報

はじめに
第1部 ベトナム反戦からの出発
正義の実現をめざしてきた/荒 岱介
全学連は何を考えていたのか/藤本敏夫
世界は変わりうるものだとじう実感があった/鈴木正文
ベトナム侵略の加担者になっていいのかと考えた/荘茂登彦
第2部 人民の中へ
戦後50年・今こそ反体制運動を問う/神津 陽
いつでも大衆と共にあろうとした/前田裕晤
激動の60年代とマル戦派/成島忠夫
反戦青年委員会の頃/望月 彰・吉川 駿
第3部 目の前に世界革命があった
世界赤軍が夢だった/塩見孝也
中大全中闘の思い出/田村元行
ピョンヤンから考える世界、そして革命/小西隆祐
第4部 大学の変革めざして
私にとってのパラダイム・チェンジ/最首 悟
「助手共闘」のこころざしをつらぬいて/塩川喜信
学んだのは「権力との距離感」/内田雅敏
激動の時代の中で/村田恒有

 1969年1月、東大安田講堂死守戦がたたかわれてから、30年の月日が経過しようとしている。ベトナム反戦闘争という時代の大きな流れを体現して闘われた全共闘運動。その闘いを自分の人生をかけて組織した若者たちがいた。彼らは時代を客観視するのではなく、能動的に日本が行く道筋をつくりたいと行動した。
 今その若者たちは、50歳から60歳の域に達している。そして社会的に責任ある仕事についている。本書は、その方々にインタビューをいただいたものである。当時、様々な団体が活動していたが、そのなかで突出した行動を展開していた第2次ブントの活動家と東大全共闘や早稲田大学で活躍していた方々だ。
 全共闘当時のことを振り返ると同時に、今でも社会変革への志を持ち、様々な事業に取り組んでいるその思いを話していただいた。彼らは現在の若者に、人と人との連帯とか、他者を愛し、正義を貫こうと呼びかけている。
 その精神に共鳴する若者は無限大にいるはずだ。本書を、正義を求めるすべての人々に送ります。

全共闘運動を担った人たちへのインタビューでつづる。赤軍の塩見孝也氏や北朝鮮から小西隆裕氏にも書いていただいた。異色なところでは車雑誌の編集者鈴木正文さんなど。それぞれに想いがあり、その体験を今に生かそうと奮闘している姿を感じることができた。府川充男さん作成の関連年表つき。

内容説明

デモ隊が高速道路を走った1967年10・8羽田闘争。二昼夜にわたって火炎瓶が投げられた69年1月東大安田講堂死守戦。あの全共闘反乱から30年がたった。学生たちは何を考え行動したのか。三派全学連副委員長、反帝全学連委員長、社学同委員長、中大昼自委員長ら当時の立役者たちが語る闘いの思い出と半生。その熱い想いは21世紀へと続いている。

目次

第1部 ベトナム反戦からの出発(正義の実現をめざしてきた;全学連は何を考えていたのか ほか)
第2部 人民の中へ(戦後50年・今こそ反体制運動を問う;いつでも大衆と共にあろうとした ほか)
第3部 目の前に世界革命があった(世界赤軍が夢だった;中大全中闘の思い出 ほか)
第4部 大学の変革めざして(私にとってのパラダイム・チェンジ;「助手共闘」のこころざしをつらぬいて ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

denden

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1998年発行のエッセイと対談集。目的は神津陽・荒袋介ノ対談だった。この部分は非常に面白い。特徴的なのは多くの人が言及する幾つかの出来事がある点だ。第1点は文との労働者の組織化。これはある意味負の記憶。次に67年10月8日の羽田闘争の山崎博昭さん殺害事件の記憶が、多くの人ですごく鮮明に残っているのは驚いた。印象的だったのは、元赤軍派議長塩見氏などを始めとしてレーニンの帝国主義論の亡霊に取り憑かれたような幼稚な世界観が運動を支配していたことが読んでとれる。ある意味では情けないほど週刊誌的だ。2017/08/27

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