内容説明
ドナルド・キーン、徳岡孝夫、ヘンリー・スコット=ストークス、三人の友が語る。三島はいつ、死を決意したか。自決後、28年目の真実。
目次
対談 三人の友―三島由紀夫を偲んで(ドナルド・キーン;徳岡孝夫;ヘンリー・スコット=ストークス)
序章 個人的な記憶
第1章 最後の一日
第2章 生い立ち―1925‐39年
第3章 遍歴時代―1940‐49年
第4章 四つの河―1950‐70年
終章 死のあとに
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
dcm
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考えても考えても結果的に答えはわからないとしかならないことについてひたすら述べられている本。本人以外には考えなんてわからないと思う。たとえ親交があった著者だとしても。もしかしたら本人にさえわからないのかも。でもとてもおもしろい本だった。どういう環境で生まれ育ち、人間としてまた作家としてどういう風に評価されていたのか、わたしが生まれたときにはもう亡くなっていたから知らなかった当時の社会と三島由紀夫との関係を知れておもしろかった。2017/05/28
けろけろ
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よくわからなかった。2009/10/18
ElGray
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さて、「金閣寺」読むか。2009/08/20
カナッパ、ユイッパ
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(★3.2) 三島事件までに至る三島由紀夫の心情を彼の作品を中心に分析されています。その内容は、「生と死」にフォーカスされ過ぎていて、まぁそのような見方もあるのかなぁ程度です。本当に多彩で複雑な塊の天才、三島由紀夫はもっと多くの断面から分析されるべきだと思いますし、分析ではなく複雑を全てを飲み込んで受け入れた先に、三島事件の帰結が見えてくるのだと思っています。自分はまだその領域に達していません。この作品にしても然りです。(コメントに続きあり)2019/04/04