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内容説明
「ママ、わたしはダンカを連れて必ず家に帰るわ!」。温かい家族と友達に囲まれて幸福な生活を送っていたレナと、その妹ダンカ。しかし、戦争が始まり、二人はあのアウシュヴィッツに送られることに…。死ととなり合わせの過酷な状況にありながらもレナは妹とともに必ず生き延びてみせると固く誓う―。一人の女性の感動手記。全米の女性たちを、涙と感動の渦に巻き込んだ物語。
目次
序章 出会い
第1章 幸福な日々
第2章 愛しい人たち
第3章 自由はどこに
第4章 約束
第5章 生と死のあいだで
第6章 友情、そして恋
第7章 「西へ行きなさい、レナ」
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
椿子
2
読むまで、ちょっとこわごわ………だったのですが、読んで良かった。レナ、本当に凄い。極限状況下での絶対に生き抜いて帰る、という目標のもとに知恵を振り絞り、危険を回避(瞬間瞬間の判断で)していくさまは本当に凄いとしか言えない。 そして改めて、私たちの生活の自由と希望は、どれだけ有難いものなのか、暖かい布団で眠れることがどれだけ幸せなことなのか、というのを感じた気がします。話すのはとっても辛かっただろうに、この過酷な体験を話して頂けて有難いです。2011/04/14
Arte
1
ポーランド系ユダヤ人の主人公レナはスロバキアに隠れていたが、労働収容所に出頭するつもりで、初期のアウシュヴィッツに移送される。初期からプラットフォームでの選別があったことが分かる。想定していた強制労働とは異なる絶滅収容所の無茶苦茶振りが怖ろしい。2023/04/07
toriaez
1
読者は彼女が生き延びたこと、戦争が終わったことを知っているが、当時の彼女はそうではない。終わりの見えない地獄、恐怖、痛み、寒さ、屈辱。彼女は何度も、無感覚と絶望に呑まれそうになる。何度も、彼女は闇に沈む。でも、魂は、静かに彼女の中に灯り続けた。風に煽られ消えたかに見えた小さな火が、またその姿を取り戻すように。状況は想像を絶するもので、「かつて爪があったところ」と言った表現がさらりと出てくるたびに言葉を失う。底なしの恐ろしさと、その中でも失われない尊厳、希望。ひとの強さ。それらが凝縮された重い本だった。2022/10/22
ももいえ
1
何度読んでも重い。もっと読まれて欲しい1冊です。
Freesia
1
すごい本でした。。。感動2009/03/25