内容説明
子どもたちの人形を食べることの大好きなへんなどうぶつ。それをやめさせようと心やさしいボボじいさんが、“じゃむじる”をつくってあげたところ…。
著者等紹介
ガアグ,ワンダ[ガアグ,ワンダ][G´ag,Wanda]
1893-1946。アメリカのミネソタ州ニューアルムで、ボヘミアからの移民の長女として生まれる。若くして両親を失い、経済的困難と闘いながらも絵を学び続け、画家、版画家、子どもの本の作者、翻訳者として多数の作品を残す。1928年最初の絵本『100まんびきのねこ』が高い評価を受け、この絵本はアメリカ初期絵本黄金期の先駆けとなった。1946年ニューヨークにて肺癌のため死去
わたなべしげお[ワタナベシゲオ]
1928-2006。静岡市出身。慶応義塾大学文学部図書館学科卒業。米国ウェスタンリザーブ大学大学院修了後、ニューヨーク公共図書館に勤務。慶応義塾大学図書館学科教授を1974年まで勤め、その後はフリーな立場で子どもの本の執筆に専念。IBBY国際児童図書評議会の国際理事にも選出され、JBBY(日本支部)の設立に尽力した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Kanae Nakajima
25
今月は絵本からスタート。「the fanny thing」が「へんなどうつぶ」!訳者の豊かな感性の勝利。子どもたち、独特の言葉遣いに夢中になるだろうな、と思いながら「とてもうまいぞー、じゃむ・じるは」が頭の中で繰り返される(笑)ワンダ・ガアグの繊細でキュートなイラストに、最初のページからこころを鷲掴みにされました。2016/11/04
kanata
24
「とてもうまいぞ―じゃむ・じるは」動物ならぬどうつぶに、なんとか人形以外を食べさせようと考えてボボじいさんが与えたじゃむ・じるは配合を変えただけのただの食べ物だった。どうつぶの食わず嫌いだったというより、どうつぶは人の子の人形をうばうことで意地悪をしたかっただけなのだろうか。2019/03/24
たーちゃん
22
てっきり『へんなどうぶつ』と思って借りてきたら『へんなどうつぶ』。息子は「こんなに尻尾が長くなって下に着きそうだね」と言っていました。2022/11/09
gtn
18
相手を讃えることが大事。その際ツボを押さえることが肝要。無暗に褒めれば「こいつ分かってないな」と怒りを買うこともある。2019/12/15
みつばちい
17
一年の授業で読んだ。最初にタイトルを読むと「え?どうぶつじゃないの?」と驚いていて可愛い。 へんなどうつぶが人形を食べると聞いて、「こわい」という子供達が可愛い。長いけどよくきいていた。2019/02/28