内容説明
むかしある王国に、なに不自由なく暮らしていた王女がいました。ただひとつのことをのぞけば世界一しあわせなおひめさまでした。ほんとうの美しさとは?みごとな挿絵でおくる心あたたまるおとぎ話。
著者等紹介
マッギンリー,フィリス[マッギンリー,フィリス][McGinley,Phyllis]
1905~1978。アメリカ合衆国、オレゴンの生まれ。幼児をコロラドの牧場で過ごし、大学卒業後は、教職に従事するかたわら詩作にはげみ、1955年から61年にかけて、数々の賞を受賞
まさきるりこ[マサキルリコ]
間崎/ルリ子。長崎に生まれる。慶応大学図書館学科を卒業後渡米し、ボストンのシモンズ・カレッジでさらに図書館学を学ぶ。卒業後、ニューヨーク公共図書館児童室に勤務。帰国後も図書館活動を続け、1968年より神戸市で鴨の子文庫をひらいている
なかがわそうや[ナカガワソウヤ]
中川宗弥。1932年朝鮮の京城府に生まれる。戦後、日本に引き揚げ、松山中学から東京芸術大学に学び、油絵部を卒業。どの美術団体にも属さず、独自の立場で製作を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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gtn
29
美醜は外面ではなく内面にある。すべて他人の所為にし、見下すだけの醜い人間が、本来内在していた愛を他人に向けた結果、心は勿論、容姿さえ魅力的な人間に変わる。真実と信じる。今まで、いろんな人と出会い、その実感もある。2022/12/29
みさどん
22
なにもかも恵まれているけれど、容姿がだめというお姫様。つまり気位が高く、目が死んでいるような状態ってことだな。だって普通のお家で普通の暮らしをすると、まあ素敵なお顔になるってんだから。羨ましいこと。子ども心にはどう転ぶんだろうとワクワクするだろう。でも、美しくなったとたん、姫を選ぶ王子様ってろくなやつではない。2020/02/04
だいふく
13
久々に本棚から出して読んでみた。この本を買った当時はまだ娘が小さくて、この本でいう「みにくい」娘にならないように育てなきゃと思ったけれど、現実は……。魔女を募集したのにやってきたグットウィット夫人は、『西の魔女が死んだ』のおばあちゃんを彷彿とさせる。 改めて読んでみて、大人にも大事かも。下を向いた鼻、両端の上がった口、輝かしい目。今度は私が「みにくい」おばあちゃにならないように。2022/01/10
かお
12
みにくいお姫様がいました。という昔話だと思っていたら、全然違った。魔法も存在する国のようですが、お姫様を美しくしたのは、もっと現実的なこと。 自称魔法使いの夫人の家に下宿し、美しくなる為の修行をする。新鮮!自分の実力を知ること。自分の事が自分で出来る。周りの人を喜ばせる。 夫人の5人の娘達との下宿生活は、ワクワクします🎵 なんの不自由もない生活とは。考えさせられた。2022/11/28
てんてん(^^)/
11
今も変わらぬ装丁で読まれているんですね。小学生の頃、何度も読んで、おひめさまの心の変化に心打たれました。自己評価の低い子どもだったので、自分に重ね合わせていたのかもしれないなぁ。(人生で影響を受けた100冊) https://bookmeter.com/events/7335