ウェールズのクリスマスの想い出

ウェールズのクリスマスの想い出

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B5判/ページ数 41p/高さ 25cm
  • 商品コード 9784916016164
  • NDC分類 K933
  • Cコード C8798

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ずっきん

71
1945年にBBCで朗読されたトマス・ディランの作品。深く積もる雪、猫との戦争に火事。クリスマスボックスを渡すおばさんに、音楽とパースニップワインとでご機嫌なおじさんたち。クリスマスプディングにミンスパイ。「ブリティッシュ・アイリッシュマスターピース」にも「ウェールズの子供のクリスマス」として柴田訳で収められているこの作品、もう、ダントツに好きだった。柴田さんの訳は、大人が子供の頃を思い出して語るといった感じだったけれど、こちらは子供のままのイメージが強く、挿画との絡みがとてもいい雰囲気。2019/12/24

NAO

63
【クリスマス読書会】絵本だが、イギリスの詩人ディラン・トマスの『ウェールズのクリスマスの想い出』は、エッセイのようでもあり、散文詩のようでもある。クリスマスの頃の子どもたちの遊び。ある冬のボヤ騒ぎ。子どもたちが外で遊んでいる間、大人たちはクリスマスの準備をしたり、ちょっとした集まりを開く。それは、大人の世界と子どもの世界がはっきりと分かれていた時代でもあった。そして、イブの夕べ。今となっては、こういったクリスマスの光景を見ることも難しくなっているのか。郷愁がこもった詩人の語りに合った絵もいい。2021/12/08

seacalf

49
他ではちょっとお目にかかれないウェールズのクリスマス風景を詩人ディラン・トマスが幼き頃の少年目線で描き出す。猫達へ雪玉をぶつけるイタズラ、おばさん宅での火事騒動、団子鼻をバラの花のように真っ赤にして配達する郵便屋さん、今とは違うクリスマスプレゼントの数々、七面鳥やブランデー風味のプディング、音楽溢れる家の中の様子など当時の雰囲気がよく伝わってくる。美化していないわんぱく小僧っぷりがそのまま描かれているので童心に帰ったような気持ちになれる。本編も収録されている『ディラン・トマス少年小説集』も読んでみたい。2021/12/23

hiro

3
イギリス、ウェールズの現代詩人ディラン・トマス(1914-1953)が1945年12月にBBCで放送した朗読を絵本にしたもの、訳の村岡美枝(1960~)さんは「赤毛のアン」の訳者、村岡花子の孫娘。監修の松浦直巳(1931~)さんはティラン・トマスを始めて日本に紹介したトマス研究者。トマスと思われる12歳くらいの少年のちょと乱暴とも言える語り口で語られるウェールズの冬の雪に覆われたクリスマスのユーモラスなエピソードを交えた活き活きとした日常シーン。絵も素敵で冬のウェールズとその生活がたのしく浮かび上がる。2018/10/02

さらさら

2
終戦の年にBBCで語られたウェールズのクリスマスの想い出。詩のような描写だな〜と思ったら語り手は詩人でしたか。絵もやさしい雰囲気。2021/12/25

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/1336186
  • ご注意事項

最近チェックした商品