目次
1部 プルサーマルの不要性と危険性(プルサーマルのなぜ;プルサーマルは何が問題か)
2部 プルサーマル計画で狙われる現地(福島―福島第一原発で進められていたプルサーマル;新潟県柏崎刈羽―一刻も早くすべての原発を廃止せねばならない;島根―プルサーマル計画を止めなければならない;滋賀県玄海―「やらせ」でゴマカシ続ける九州電力;廃炉は浜岡から;やがて消え行く高浜3、4号機プルサーマル計画;伊方原発3号炉でプルサーマルは中止を;超危険地帯の青森でプルサーマル;未来への「うねり」を;撤回すべきプルサーマル計画;大間原発で超危険なフルMOX計画;東海第二原発におけるプルサーマル道入の動き;プルサーマルの前に滋賀原発の廃炉を目指して)
著者等紹介
小林圭二[コバヤシケイジ]
1939年中国大連生まれ。元京都大学原子炉実験所講師。70年代、伊方原発1号訴訟から反原発運動に。高速増殖炉「もんじゅ」訴訟では原告特別補佐人、証人
西尾漠[ニシオバク]
1947年東京生まれ。『はんげんぱつ新聞』編集者。原子力資料情報室共同代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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coolflat
2
1993年、米国は核不拡散の見地から原発からのプルトニウムを危険物質として取り扱う対象とし、各国の備蓄量を減らす目標を掲げ、米国自身も使用済み燃料を再処理してプルトニウムを取り出すことはしないと宣言。この政策を元に日本政府は国際公約として余剰プルトニウムを備蓄しない方針を持ち出した。その方針を元に核燃料サイクルを掲げるが、経済的理由により、新型転換炉の建設中止、極めつけはもんじゅ事故により、計画そのものが狂い、残った策としてプルサーマル計画が浮上する。要するにプルサーマル計画は原子力政策の破綻を意味する。2013/12/29