内容説明
人類が有史以来築き上げて来た文明。それは正に環境破壊の歴史であった。本書は文明発生の原点まで遡り、人と環境の本質を解き明かす。そこには我々の想像を超えた真実が存在する。生態系の破壊こそ最大の悪とする視点は、ユニークな文化論・歴史論でもある。そこに家族・町日本そして地球を守ろうとする人々への行動指針がある。著者は35年、環境科学研究に尽した第一人者。
目次
プロローグ 環境事始めの弁
環境を考える視点―環境とは何か―善と悪の判断
農業は環境問題の要―狩猟採集から農耕文明へ
人類による環境破壊の歴史―麦作塩害による一回目の危機
米と麦の比較―米文明―田ん圃生態系の優秀性
麦文明の攻撃―中国の歴史に見る教訓
公害から環境問題への推移―人類二回目の危機の始まり
環境破壊の元凶―農薬、ゴミ、車―生態系と生活の崩壊
環境諸現象に関する対応―嘘と真実・環境問題解説事例
人間の生存に必要な三つの生態系―21世紀へ向かっての指針
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