内容説明
現代ドイツ思想界において、「相互承認論」等で話題を喚起した著者の労作。理念喪失の時代に、今強く問い求められる国家、法、政治、宗教、人倫・道徳、社会・共同体、歴史、個人等の理念を問う。
目次
第1部 カント、フィヒテ、ヘーゲルにおける実践哲学の方法と基礎づけ(自然法と知識学;フィヒテ『自然法の基礎』の統一と方法;フィヒテとヘーゲルにおける法の定学的基礎づけ;ロック、カント、ヘーゲルにおける人格概念と実践哲学)
第2部 カント、フィヒテ、シェリングに出発してのヘーゲルの実践哲学の発展(自律と合一―ヘーゲルと1800年までのフィヒテの宗教哲学;(1803年までの)イエナにおけるシェリングとヘーゲルの実践哲学について
イエナ期ヘーゲルにおける実践哲学と歴史 ほか)
第3部 ヘーゲル実践哲学の体系構成と現代性(ヘーゲルの精神哲学における身体性・自己感情・人格性;ヘーゲル法哲学における「道徳性の人倫への揚棄」とは何を謂うのか;ヘーゲルの権力分立の理論 ほか)