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内容説明
フランス印象派の巨匠であるクロード・モネ(1840~1926)はなぜ晩年に画風が極端に変化していったか。形態は崩れ、色彩が茶褐色になっていった。眼科医の経験から捉えると、あの色彩と形態の変化は、加齢による白内障が原因の典型的な眼の症状といえる。モネ、ルノワール、ピカソなどの晩年での絵の変化と、人間が感じる白内障による色覚と形態の変化の関係を、眼科学と脳科学的に明らかにした。
目次
目と脳科学から見たアート編(白内障による色彩と形態の変化―モネの場合;眼病により、作風が線描派から色彩派へ。―ドガの場合;家族の死、精神障害、女性問題、眼疾での視力障害など精神性の変遷が作品に。―ムンクの場合;黄視症による絵画の色彩の変化。―ゴッホの場合 ほか)
画家達の深層心理編(人間の心の無意識領域を表現した―フランシス・ベーコンの場合;子供時代の悪童ぶりと母親の自殺が、精神的外傷として残り、シュルレアリスムの代表的画家になった後の作品にも現れる。一方で、日々の生活は平和で平凡な家庭人像を努力して守ろうとしたルネ・マグリットの場合;第一次大戦の虚無感とフロイトの精神分析から理論化し生まれたシュルレアリスムを指導したブルトン、絵画に取り入れたキリコ、エルンスト、ダリ、そしてさらに深めたマグリット。;内気で醜いあひるの子であったが、大都会で全く別の人格を作った。名声を得ることにこだわり、作られたクールな外観で新しい芸術家に変身したアンディ・ウォーホルの場合。 ほか)
著者等紹介
深作秀春[フカサクヒデハル]
1953年神奈川県横浜市生まれ。横浜翠嵐高校卒業、運輸省立航空大学校(パイロット)を経て、82年国立滋賀医科大学卒業。88年深作眼科開院。アメリカとドイツでの修業の後、世界的に著名な眼科外科医となり、海外の学会で多くの賞を受ける。アメリカ白内障屈折矯正手術学会(ASCRS)の理事、眼科殿堂選考委員、学術賞審査員など歴任。日本眼科学会認定専門医、日本東洋医学会認定漢方専門医など。ASCRS Film Festivalにてグランプリなど世界最多の19回受賞。医療法人社団秀仁会深作眼科院長、日本美術家連盟会員。多摩美術大学大学院修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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