内容説明
帝政ロシア―チャイコフスキー、リムスキー=コルサコフを生んだロシア・クラシック音楽の黄金時代。偉大なヴァイオリニストが語る、もうひとつの西洋音楽史。
目次
ロシア革命―古き世は移りゆく(一九一七年)
音楽修業―ヴェスプレームからパリへ(一八四五‐六一年)
ナポレオン三世治世下のパリ
ハノーファーでヨアヒムと
デュッセルドルフ、ハンブルク、そしてミュラー四重奏団
保養地での音楽(一八六四‐六五年、一八七三年)
勲章と音楽家、ウルマン主催の演奏旅行
一八六八年、ペテルブルクに赴く
一八六〇年代、ロシアの音楽界
ロンドンの音楽シーズン(一八七一年)
ロシア宮廷での音楽生活
チャイコフスキーと新ロシア楽派
パデレフスキと初対面、リスト訪問、二人の親友の死
ロシア音楽協会管弦楽団の指揮者として
二人のロシア皇帝の戴冠式
チャイコフスキーとアントン・ルビンシテインの死、ベルリン、オデッサ、ミュンヘン演奏旅行(一八九四年)
バルカン半島の演奏旅行―皇帝アブデュルハミト二世の宮廷
神童たち
ロシア最後の十二年(一九〇五‐一七年)
アメリカの音楽事情
著者等紹介
アウアー,レオポルト[アウアー,レオポルト] [Auer,Leopold]
ハンガリー出身のヴァイオリニスト・教師・指揮者。1845年、ヴェスプレームに生まれる。ペストでリドリー=コーネ、ヴィーンでドントにヴァイオリンの基礎を学んだ後、ハノーファーでヨアヒムに師事。1868年から49年間にわたりペテルブルク音楽院で教え、ヴュータン、ヴィエニャフスキとともにヴァイオリンのロシア楽派の礎を築く。1918年、ロシア革命の混乱を避けて米国へ渡り、シカゴ音楽学校、ジュリアード音楽院、カーチス音楽院ほかで指導を続ける一方、各地で演奏活動を行う。1930年、ドレスデン郊外ロシュヴィッツで死去。60年以上におよぶ教師生活で、ジンバリスト、エルマン、ポリアキン、ザイデル、ハイフェッツ、ミルシテインなど、20世紀に活躍した名演奏家を育てた
角英憲[カクヒデノリ]
1973年、石川県生まれ。慶應義塾大学大学院文学研究科修士課程修了(哲学)。IT関連企業、古書店チェーン本部勤務などを経て、現在ウェブ古書店経営のかたわら翻訳に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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