感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
yuka_tetsuya
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            個人と社会はコインの裏表であり、障害もそれに準じて見てゆく必要があることを首尾一貫として主張している。これまでの心理学はコムプレヘンシオ(共通了解)に重心が置かれ、クオリア(質感)が軽視されてきた。しかし障害者はこのクオリアから変容を来しているため、その病理の理解にもっと焦点を当てるべきとの著者の主張は大変に納得できる。非自覚としてのアントン症候群、無自覚としての切断幻肢など、心理のゆがみからみた解説は新しい視点を与えてくれる。ピア・サポートが解決策の切り札として期待できる。2010/03/03
          
        

              
              
              

