- ホーム
- > 和書
- > 教養
- > ライトエッセイ
- > ライトエッセイその他
内容説明
子どもの危機、大人の危機。「他人の評価」「世間の目」「親の期待」「条件付きの愛」という呪縛。子ども時代に取り込んだインナーマザー(内なる母)=親教が心の成長を阻む!!親と子の在り方とは?自分自身の在り方とは?自己を見つめ直す提言の書。
目次
プロローグ 苛酷な批判者「インナーマザー」
第1章 あなたのお母さんは「聖母」ではない
第2章 私の中の「私」、私の中の「母」
第3章 「親教」の信者たち
第4章 「親教」のマインドコントロールを解く
第5章 子どもの領域、親の領域
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みゃーこ
48
家族という神話を外観すると一つのシステムとして独特のパターンが見えてくる。インナーマザーにマインドコントロールされ結局自己の欲求と他者の期待との境界が曖昧になったまま人生の選択肢を操作され続けてしまう。どこまでが自分でどこまでが操作されている自己なのか?SFみたいに得体のしれないシステムがコントロールしていると自己の選択を他力に怯えたり他罰的になるのでなく。問題に気づきより自分を知り、自分らしさにもとづく選択、判断、行動するための自覚を促すためのものとするためのものだ。2015/05/19
オリーブ
5
最近、私自身の母親に対する気持ちが子どもの頃とは変化してきたのですが、それがまた違った種類の苦しみとなってしまってます。自分では自尊心も自己肯定感も持っていると思っているのに何故苦しい時があるのか?全てではないけどこの本で少しだけ見えてきました。自分がそうしたいから頑張っていたんじゃなく、親の欲する条件を満たさないと受け入れられないんじゃないかと不安で頑張っていたんだと知り、何だか自分を含めて子どもが愛おしくなりました。と同時に人は無条件に愛するに値するんだと目の前が開けた気がします。2014/07/04
Jamie
4
如何に自分が母親に思考や行動を支配され続けていたのかを自覚し、正直なところひどく憂鬱になった。 しかし、以前の自分と違って、その問題に気付け向き合っている今の自分なら、大丈夫だろうという気持ちも多少はある。 今後は母親のためではなく自分のために生きていきたい。2014/09/20
かおる
3
母に対して、感謝と恨みの2つの矛盾した感情を思春期頃から抱いていた。親元を離れて、少しは呪縛から解放されたと思っていた。しかし、自分に厳しく毎日を過ごし、たまに発症する何もかも投げ出したくなる衝動の一因が自分を常に律するインナーマザーであることに気付いた。この本に感謝したい。2012/01/19
Neko*2
1
「他人の評価」「世間の目」「親の期待」「条件付きの愛」。あー、危ない。子どもに対しても、だし、自分自身に対しても。自分が子どもの頃から、知らず知らずに刷り込まれた「お母さん」像が、自分自身を縛っていく。怖いよなぁ。自分の中から「こうあるべき」が出てきたら、それが何から出てきたものか、一瞬立ち止まって振り返ってみることが必要なのかも。2015/08/29