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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きゅー
9
1940年代のイスラエルが舞台となる、11歳のユダヤ人の少年スムヒの一日の物語。彼が、ツェマッハおじさんから自転車をプレゼントをされたことで舞い上がってしまう。友人の誰もが羨むこの自転車を自慢しに出かけたことが、彼にとっての小さな冒険となった。タイトルに「大冒険」とあるけれど、実際には家の近所で片がついてしまうような小さな出来事。しかし、空想癖の強いスムヒにとっては、これが「ヒマラヤまでの逃避行」「自転車でアフリカを縦断する」といった大冒険に思えてしまう。2021/05/31
きりぱい
3
イスラエル建国間近のエルサレムという背景を思っただけで、重苦しいものが待っているような気がしてしまうのだけど、どんな背景を持っていても、子供って同じなのねえ・・と、少年のたわいない出来事が爽やかな懐かしさを感じさせる作品。途中までスヒムと間違って読んでいて自分でもびっくりなのだけど、正しくはスムヒという名のその少年は、一族でも変わっていると評判のおじさんから自転車をもらい・・。子供時代って、まぶしいわ~2010/11/01