出版社内容情報
本書は実際にさまざまな現場で働く人々にとって、「生と死の教育」がなぜ必要なのか、また、その教育をどのように行ったらよいのかといった課題に答えるために編まれたものである。第Ⅲ部「大学における死生学教育の展開」には、日本や英米の死生学の歴史や定義、臨床死生学の位置づけ、死生学を教える対象と内容、範囲などが記されている。「生と死の教育」という学問の基本的枠組みを知ることができる。
目次
1 臨床にみる生と死(がん患者の身体と心の痛み―緩和ケア理解を深めるために;入院している子どもの生と死―遊びをとおした支援の現場から;子どもの病と死をめぐる親の経験―小児がんで子どもを亡くした親の語りから)
2 援助者と「生と死の教育」(死の臨床に携わる援助者のための死生観;大学生の生と死のとらえ方―学生相談室で出会う「死」とグリーフカウンセリング、そして「生」へ;自死遺族に対する悲嘆支援者の心得)
3 「生と死の教育」の試み(大学における死生学教育の展開―英米と日本、現状と展望;大学生の生と死の教育―文学によるデス・エデュケーションの試み;看護基礎教育における「死生学教育」;ルターにおける生と死の教育)
著者等紹介
平山正実[ヒラヤママサミ]
1938年生まれ。横浜市立大学医学部卒業。自治医科大学助教授(精神医学)、東洋英和女学院大学大学院教授(死生学、精神医学)を経て、聖学院大学総合研究所・大学院(人間福祉学科)教授、北千住旭クリニック精神科医。医学博士、精神保健指定医(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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