内容説明
本書の大部分は二つの連続講演から成り立っている。ひとつは一九四九年五月にミズーリ州フルトンにあるウェストミンスター大学でジョン・フィンドリー・グリーン基金の援助のもとに行われた連続講演であり、もうひとつは一九五一年一月に、ノースウェスタン大学で、その年のシェイファー基金講演として行ったものである。この二つの連続講演では、ともにキリスト教信仰の立場から、昨今の世界状況におけるアメリカの立場について論じている。
目次
第1章 アメリカの状況におけるアイロニーの要素
第2章 イノセントな世界におけるイノセントな国
第3章 幸福、繁栄、そして徳
第4章 運命の支配者
第5章 ドクマに対する経験の勝利
第6章 国際的な階級闘争
第7章 アメリカの将来
第8章 アイロニーの意義
付録 ラインホールド・ニーバー「ユーモアと信仰」
著者等紹介
大木英夫[オオキヒデオ]
1928年生まれ。1956年東京神学大学大学院卒。1960年ユニオン神学大学院(ニューヨーク)ドクターコース卒。Th.D.(神学博士)。組織神学・社会倫理学専攻。元東京神学大学学長。現在、学校法人聖学院理事長。聖学院大学総合研究所長
深井智朗[フカイトモアキ]
1964年生まれ。アウグスブルグ大学哲学・社会学部博士課程修了。哲学博士(アウグスブルク大学)。現在、聖学院大学総合研究所助教授
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