内容説明
本書は、明治・大正初期における社会問題ないしは社会政策の啓蒙家、運動家の思想・行動について述べたものである。明治期には、先進国では、社会問題、労働運動が重要な現実問題になっていた。このような外国の状況は、わが国の学者等に影響を与えていた。しかし、当時の日本では、社会問題に対する社会の意識は、ようやく顔を現そうとしていた段階であって、社会問題を日本の社会に認識させるためには、この問題を提起し、啓蒙し、実践する人たちがとくに必要であった。本書は、当時の社会問題をめぐる認識や行動を浮かび上がらせるために、このような人たちを取り上げている。
目次
第1章 社会政策の形成
第2章 島田三郎と社会政策
第3章 田口卯吉と社会政策
第4章 佐久間貞一と社会政策
第5章 豊原又男と社会政策
第6章 高野房太郎と鈴木文治
第7章 明治期の土地制度論者
第8章 勤労者生活と調査開発者
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