内容説明
本書のもっとも大きなねらいは、水俣病と水俣病事件が、私たちに示唆することは何であるのか、という問いそのものをできるだけ多くの読者と共有することである。永年水俣病問題に関心をもち、それにかかわってきた人でなくても、水俣や水俣病の問題には「たとえばこのような関心のもちかたもある」ということを広く知ってもらうことである。さらに言い換えれば、誰でもが、あるがままの立場で、水俣や水俣病問題に関心をもつことができるということを示すことである。
目次
第1章 企業城下町の形成と公共空間―水俣の事例から
第2章 水と生命の風景―水俣から
第3章 のさりの海―対岸からの水俣
第4章 映画と現実―土本典昭の水俣ドキュメンタリー映画
第5章 水俣が私に出会ったとき―社会的関与と視覚表象
第6章 認定のかげに―水俣病患者の生活障害に着目して
第7章 水俣病研究と水俣市民
第8章 水俣・山の人々の暮らしと心―世帯の極小化と棚田保全
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