内容説明
本書は、水俣病問題にそれぞれの立場から係わり、あるいは見つめてきた筆者たちの経験や思い・記憶を、三つの分野から構成したものである。
目次
水俣病の過去・現在・未来(水俣病に対する責任―発生・拡大・救済責任の問題をめぐって;メチル水銀汚染地域住民の水俣病体験とメンタルヘルス;病名から読み解く水俣病;現代社会の転回の潜勢力を探る「方法としての水俣病運動」)
水俣のこころ(石牟礼文学の根底にあるもの―そのアニミズム的世界観;水俣の民族誌的近代―「聞き取られた声」の行方;遠景としての水俣)
水俣市民の意識(水俣市民意識調査にみる「水俣病」の現在―「もやい直し」時代の病名変更世論)
著者等紹介
丸山定巳[マルヤマサダミ]
熊本大学文学部教授。専門分野は地域社会論、環境社会論
田口宏昭[タグチヒロアキ]
熊本大学文学部教授。専門分野は医療社会論、生命社会論
田中雄次[タナカユウジ]
熊本大学文学部教授。専門分野は映像文化論、芸術社会論
慶田勝彦[ケイタカツヒコ]
熊本大学文学部助教授。専門分野は文化人類学、民族誌論
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。