内容説明
著者の主要な関心テーマは、次の三点である。(一)理想的(あるいは民主的)政治指導者像、(二)暴力と非暴力の問題、(三)政治と宗教の関係。この三点に深く関わる政治指導者としてM・K・ガンディー(一八六九~一九四八)を選び、彼の思想と行動について論述し、彼の政治思想、とりわけ「非暴力主義」思想の原点に、どのような理念が存するのかを究明するのが本書の目的である。
目次
マハートマー・ガンディーの「政治思想」に関する先行研究
本論1(イギリス植民地下のインド;ガンディーの政治行動(生涯の前期;生涯の中期;生涯の後期)
政治上の師、同志、そして良き理解者 ほか)
本論2(ガンディーの「非暴力主義」思想;ガンディーの政治・経済思想;ガンディーの宗教・社会思想 ほか)
結論(ガンディー思想の総括;ガンディー思想の継承)
著者等紹介
渡辺良明[ワタナベヨシアキ]
1949(昭和24)年12月28日熊本市生まれ。熊本高校卒学習院大学法学部政治学科卒。東海大学大学院政治学研究科博士課程単位取得満期退学。アメリカ・ハワイ州立大学マツナガ平和研究所客員研究員。長い間、東海大学政経学部及び東京都立高校にて、教鞭を執る。現在、熊本県立熊本養護学校講師。政治学博士。専攻は政治指導者論、平和研究、非暴力主義研究。国際政治学会会員、リーダーシップ研究会会員、熊本近代史研究会会員
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