ちいさな曲芸師バーナビー

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  • サイズ A5判/ページ数 47p/高さ 24cm
  • 商品コード 9784915777370
  • NDC分類 K388
  • Cコード C8797

内容説明

ずっと昔、もう何百年も前のことですが、旅から旅へと曲芸をして歩くバーナビーという名の少年がいました。ヨーロッパ中世、芸をしながらフランス中をさすらった少年の物語。「聖母マリアの曲芸師」を題材とした絵本。

著者等紹介

クーニー,バーバラ[クーニー,バーバラ][Cooney,Barbara]
1917年‐2000年。ニューヨーク、ブルックリン生まれ。名門女子大学スミス・カレッジで美術史を専攻、後にニューヨークのアート・スチューデンツ・リーグでリトグラフとエッチングを学ぶ。第二次大戦で陸軍婦人部隊に加わる。二度目に結婚した内科医の夫とマサチューセッツ州の邸宅で4人の子どもを育てる。晩年はメイン州の海辺で過ごし、生涯110冊以上もの絵本を残した。コルデコット賞を二度受賞した数少ない絵本作家のひとりである(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

148
13世紀の写本にもう在ったというお話です。ですのでそれよりもかなり前からこのような話があったのだと思われます。取り柄がなくても何か一つのことができれば神さまは見ていてくれているということなのでしょう。話の内容にぴったりな素朴な感じの絵がまた心を平静にしてくれます。2016/11/03

☆よいこ

93
クリスマスのおはなし。曲芸を見せる少年バーナビーは一人で国中を旅していた。幼いながらも一生懸命に曲芸を披露するバーナビーはみんなに可愛がられた。しかし冬になり寒くなると観客はいなくなり、バーナビーはひとりぼっちになってしまう。困り果てたバーナビーを修道士が修道院に連れて行ってくれた。修道院ではみな神様に祈り神様への贈り物を作っている。字も読めず歌も歌えないバーナビーは自分が何もできない役立たずに思えた。バーナビーは小さな礼拝所で、マリア様と小さなイエスのために心を込めて曲芸を披露した▽クーニ―の絵が良い2022/07/08

モリー

70
クリスマス絵本。信徒ではない私でも、とても厳かな気持ちになりました。イエス・キリストの誕生を祝い、チャペルにある聖母子像に贈り物を捧げる修道士たち。彼らは、日頃から神様のために働いていました。そして、ある者は歌を、またある者は美しい写本を捧げました。けれども、少年バーナビーには何一つ贈れるものがありませんでした。父から教わった曲芸の他には何も。だから、少年は悲しくて仕方がなかったのです。彼にとって曲芸は生きる糧を得るための仕事でした。他の修道士の贈り物のような神様を喜ばせるものには思えませんでした。続く↓2021/12/18

tulip

49
クリスマスの季節にふさわしい絵本。身よりの無い曲芸師バーナビー少年が、修道院で出来る役目とは…。中世の世界が美しい絵で描かれています。日曜美術館で丁度放送された「ベリー候のいとも豪華なる時祷書」の時代かな。バーバラ・クーニーさんの絵が優しくて素晴らしいです。2020/12/13

emi

35
フランスに何百年もの間語り継がれてきた「聖母マリアの曲芸師」を、バーバラ・クーニーの精巧な版画で再現した美しい絵本です。両親を亡くした少年・バーナビーの曲芸の旅の物語。クリスマスに読むとよりいいと思いますが、自分のメガネが曇ってないかと問いかけられる意味では、人に優しくできない時にも良いのではないかなと思います。これしか出来ないという「無い」に注目するのではなく、これだけは出来るという「有る」に目を向けてみよう。この絵本はとにかくバーバラ・クーニーの版画に導かれるままに読んでみてほしい一冊です。2015/05/21

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