感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
工藤 杳
1
形式面では、ほとんどの文章を5人くらい共同で訳している形式は珍しいと思った。内容も文句なく面白いが、ファシズム・ソ連共産主義という全体主義に対抗するには本当に「これ」しかなかったのか、ロシア最高の知性をもってしても本当に?という疑念がつきまとう。特にノヴゴロツェフ以降4人の思想家が、うっかりするとファシズムへの親近性を示してしまっている点。しかし彼らは同時に、民主主義の限界を見抜いていた、ということでもあった。しかし本当に「これ」しかなかったのだろうか?2017/01/02
大根
0
巻末の年表はこのカテゴリーに興味がない人でも役だつ2009/04/30
海
0
面白い。ロシアの思想はキリスト教を基盤にして考えられていて、独特な感じがする。この本にはいろんな思想家が登場するが、大雑把には同じ方向を向いている印象を持った。個人的に好きだったのは、ノヴゴロツェフ、イリーン、フランク。2025/05/21