内容説明
春闘はいまやあり方そのものが問われはじめています。新たな21世紀を迎え、わが国のこれまでの成長を支えてきた政治、社会、経済すべての分野で、仕組みそのものの転換が求められています。春闘のあり方もこうした動きと無縁ではありません。産業別横並びの単なる賃金額や賃上げ率、労働時間だけではなく、個別企業ごとの状況に応じた「働く人々の真の豊かさの追究」が春闘に求められているのではないでしょうか。こうした状況の中、客観的な賃金の統計資料である当ハンドブックが労使間の協議や交渉の良き伴侶となり、また望ましい労使関係をさらに強めることに役立てて下さい。
目次
第1部 賃金をめぐる諸情勢と賃上げ額・率の検討(今春闘の見通しの要約;労使の主張・展望;賃金をめぐる諸情勢 ほか)
第2部 賃金水準、体系および構造(賃金管理の心構えと要点;賃金水準の検討;賃金体系、構造)
第3部 退職金、年金、定年制の動き(退職金;退職年金;定年制等の退職管理)
第4部 福利厚生費、労働時間、女性労働力、国内出張旅費(福利厚生費の水準;労働時間の短縮;女性労働力の活用とパートタイム労働者の雇用状況 ほか)
著者等紹介
楠田丘[クスダオカ]
日本賃金研究センター代表幹事。東海総合研究所顧問
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