内容説明
本書は、現在社会学を学んでいる人、あるいはこれから学ぼうとしている人を念頭に代表的な何人かの社会学者をとりあげて、その方法や思想を紹介しようとするものである。
目次
スミス、ヘーゲル―社会科学的思考の源流(スミス―近代社会認識の夜明け;ヘーゲル―市民社会の総体把握)
カール・マルクス―市民社会止揚の社会理論
サン‐シモン、コント、デュルケム―社会の再組織化と人間連帯の社会学(サン‐シモンとコント―フランス社会学の源流;デュルケム―社会学主義の確立)
ジンメル、ウェーバー―非マルクス主義社会学の確立(ジンメル―形式社会学の創始者ウェーバー―理解社会学の始祖)
G.H.ミード―共同社会における主体性探球の社会学(シカゴ、およびシカゴ大学のなかのミード;自我の主体的性格の解明―ミードの中心的な課題;課題、今日に生きる思想)
パーソンズ、マートン―機能主義社会学の開花(タルコット・パーソンズ―「不治の理論病患者」「知的巨人」;マートン―酒脱な「ミスター・ソシオロジー」)
ルーマン、ハーバーマス―社会理論としてのコミュニケーション理論(戦後ドイツ社会学;ハーバーマスとルーマンのめざすもの;ハーバーマス―コミュニケーション行偽の理論;ルーマン―社会システム理論の新しい地平)
ダニエル・ベル―政治による支配と管理の社会学
日本の社会学―社会学の受容過程と日本社会学の形成