内容説明
タイタニック号につぐ世界第二の海難事故は、かくして起こった!1400余名の犠牲者の死をムダにしてはならない!
目次
第1章 昭和29年9月26日
第2章 海は生きもの、船も生きもの
第3章 海難審判裁決への疑問
第4章 踟〓すれば『洞爺丸』は沈まなかった
補章 津軽海峡と宗谷海峡
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ミノムシlove
11
図書館で借りた本。天地、小口とも黄ばんでいて古書風情たっぷりだが、1986年の刊行(いや充分古いか)。私自身、船に関しては何も知らない素人だけれど、著者の経験に基づく意見や経験談は興味深く読めた。当時の業務は今なら問題ありまくりだろう。ブラック過ぎる仕事内容だが、“国鉄”に恩も愛着もある著者はある証言を撤回せざるを得なくなる。その苦しさがこれを書かせたのだろう。仕方なかろうが、著者をはじき出した“国鉄”OB会も大人げない。乗客の要請の声を無視した形で出港を取りやめ結果助かった船の船長さんも、もし事故が→2025/02/17