山の上の火 - エチオピアの昔話

ハロルド・クーランダー/ウルフ・レスロー

ジー・シー・プレス（1995/07発売）

• サイズ A4判／ページ数 1冊(頁／高さ 23cm
• 商品コード 9784915619564
• NDC分類 E
• Cコード C8797

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[sui]

読友さんのレビューに惹かれて。昔、アジス・アベバという町で、お金持ちの召使いとして働いていたアルハという若者がいた。お金を持て余したご主人がアルハに持ち掛けた賭けとは？･･･なるほど～、納得のラストは爽快。アルハが頼りにしているものしりじいさんのアドバイスが素敵。若者にこんな助言をできるお年寄りに憧れる。それにしても、暇とお金を持て余したご主人の考えることは、本当にえげつない。高い山々が出てくるのが、エチオピアらしさなのかな？面白かったです！

2016/09/22

[遠い日]

エチオピアの昔話。金持ちの旦那のハプトムとの賭けに臨んだ召使いのアルハ。やりとげたことに難癖をつけて、アルハの勝ちを絶対に認めないハプトム。知恵ある者に助けられ、ハプトムを打ち負かすまでのうねりあるストーリーがおもしろい。正しいことがちゃんと認められることの大切さが、よく伝わる物語。

2016/09/12

[pocco＠灯れ松明の火]

図書館（講座）：渡辺茂男訳　佐野昌子絵　ジー・シー・プレス1500円＞＞＞教科書にも採用されたお話。ﾊﾌﾟﾄﾑというお金持ちの召使として働くｱﾙﾊ。お金で全て手に入れ、日々退屈だったﾊﾌﾟﾄﾑ。彼とある賭けしたｱﾙﾊは、山へ。

2011/08/30

[絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく]

岩波の本は読んでいたのですが、こちらは知らなかったので。

2018/04/14

[もも助]

召使のアルハは、主人のハプトムと賭けをする。スルタ山の峰の上で一晩中水も着物も毛布も火もなしで突っ立っていられたら、家と牛とヤギと畑をくれるというのだ。アルハはこの難題を物知りじいさんの知恵を借りてみごとにやってのける。遠くの山で燃える火がアルハを励まし、心を温めたのだろう。ハプトムも最初は難癖をつけて約束を果たさなかったが、心持のいいハイルに助けられめでたし、めでたし。ハプトムも裁判官も自分の過ちに気づくところがいい。

2017/05/02