感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆう。
17
1995年初版。社会福祉の対象論を理論面と各論(児童福祉、母子福祉、老人福祉、障害者福祉、生活保護、社会福祉協議会など)から研究した本です。全体としては、孝橋理論に基づいて考察されているものだと理解しました。そのため社会福祉が社会政策の補充的・代替的役割を担っていると捉えられています。個人的には、政策主体と社会福祉運動との関わりで対象論を捉えたときにどのような理論的展開になるのかがこの本からは見えにくかったかなと思いました。でも、対象論を正面から据えたことは評価できると思います。2016/03/06