内容説明
バイオミメティック・エンジニアリング(生体模倣工学)では、生体物がもつ特異的な分子認識、物質やエネルギーの輸送・伝達の特異的形態、複雑で選択的な物質交換などの優れた機能を模倣し、工学のレベルでの応用の可能性を探索し、さらに工業規模の生産手法にまで展開することを目的としている。したがつて、本書におけるアプローチは、種々なバイオ・プロセスに対して、生物学、生理学などに基づく現象の理解、エンジニアリング・サイエンスとしての工学的検討および工業プロセスへの展開の3段階を基調としている。
目次
第1章 生体機能の模倣と化学工学(序論)
第2章 生体膜機能の工学的展開
第3章 生体を用いる物質生産
第4章 生体膜の輸送
第5章 B細胞応答の分子機構―BSF―2/IL‐6を中心として
第6章 分子認識機能をもつ人工細胞の構築
第7章 人工酵素の設計と合成
第8章 抗原特性と抗原―抗体吸着平衡
第9章 刺激応答機能をもつ人工脂質膜
第10章 バイオセンサー
第11章 植物の分化全能性と細胞工学
第12章 動物細胞培養と人工無血清培地
第13章 代謝型人工肝臓の装置工学
第14章 タンパク質の人工機能改変
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