内容説明
技術によって増殖する「理想の家族」という欲望。体外受精、提供精子による妊娠、代理母…その一方で続く障害新生児の治療停止等々。従来の生殖技術批判を再考しながら技術時代の家族と生命を鋭く問う。
目次
第1章 生殖技術の現状に対する多角的視点
第2章 子どもを持つこととは―生命の誕生をめぐる日本人の考え方
第3章 生殖技術に関する受容と拒否のディスクール
第4章 生殖技術による家族の選択は可能か
第5章 生殖技術と市場
第6章 「生まれてこなかった方がよかったいのち」とは―障害新生児の治療停止を支える価値観
第7章 問われる社会的・文化的判断