内容説明
親子や夫婦の間には、「こうあって欲しい」「こうあるべきだ」と期待を押し付け合い、お互いにストレスをためることが、よくあるのではないでしょうか?「そんなこと、考えたことありません」というあぐりさんは、ストレス知らず。その裏には、家族との絶妙な距離感が隠されていました。96歳の現在も、二人の娘と同じマンションとはいえ別々の部屋に暮らし、現役の美容師として働きながら、海外旅行に読書にと、好奇心旺盛な毎日を送るあぐりさん。そのキレイと元気の秘訣を明かしてくれます。
目次
十五歳での結婚、夫の死、そして子連れ同士の再婚(十五歳で始まった、困った夫・エイスケさんとの結婚生活;奇抜な洋服が好きだったエイスケさんに着せられた、いちょう色のワンピース ほか)
美容師になることを猛反対した舅と協力してくれた姑(スペイン風邪で二人の娘が急死、そして夫までも失った四十歳の母;舅の猛反対の中で選んだ美容師の道 ほか)
作家・淳之介と理恵、女優・和子の「ママ」は母親失格!?(長男・淳之介を出産して、十六歳で「ママ」になる;なんにもないのが子育ての方針。ただ礼儀と公私混同しないことの大切さだけは言いました ほか)
七十八年の美容師歴、生まれ変わってもまた美容師になりたい!(私の美容師人生を決定づけた師匠・山野千枝子先生;「不器用」だったからこそ、一所懸命やりました ほか)
あぐり流キレイと元気の秘訣(病弱だった私が長生きなんて、人の運命は分からないものです;仕事ができると表情にも自信。顔と文字は内面を映す鏡 ほか)
著者等紹介
吉行あぐり[ヨシユキアグリ]
明治40(1907)年7月10日、岡山市生まれ。岡山県立第一高等女学校在学中の大正12年、15歳でダダイズムを代表する作家・吉行エイスケと結婚。翌13年、長男・淳之介を出産。14年、東京で勉強していたエイスケと暮らすため上京。洋髪美容師・山野千枝子の内弟子として2年間修業した後、昭和4年、東京・市ケ谷に「山ノ手美容院」を開く。東京・銀座と岡山にも支店を開きながら、長女・和子、次女・理恵を出産。15年、エイスケ急死。戦災で店は閉鎖され、自宅も空襲で焼失する。24年、辻復(平成9年没)と再婚。27年、「吉行あぐり美容室」として美容院を再開、今日に至る。長男・淳之介(平成6年没)と次女・理恵は芥川賞作家、長女・和子は女優
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感想・レビュー
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佐島楓
アリタ
nekotama0915