内容説明
特別会計は歳出合計で一般会計の約4.7倍の387兆円に達し、1960年に比べると約109倍の規模に膨らんでいる。また、公務員の定員にも逆転現象が生じており、平成15年3月時点では、一般会計約53万人に対して特別会計は約56万人となっていた。特別会計が実質的な予算の本体なのに、文献や報道、国会論戦のいずれを見ても、その全体像を知りうる情報が絶対的に不足している。本書はこの「特別会計」を正面から取り上げ、鳥瞰することを試みた唯一の概説書である。
目次
第1章 特別会計のすがた(メディアに登場しない特別会計;特別会計がわかりにくい理由 ほか)
第2章 特別会計の問題あれこれ(特別会計のすさまじい伸び;定員数の逆転現象 ほか)
第3章 特別会計についての取り組み(特別会計の見直しは40年前からの課題;政府の最近の取り組み(財政制度等審議会報告書;総務省の行政評価) ほか)
第4章 特別会計総まくり(交付税および譲与税配布金特別会計;郵政事業特別会計、郵便貯金特別会計、簡易生命保険特別会計 ほか)
第5章 特別会計なんていらない(特別会計に存在意義はない;いかに清算するか)
著者等紹介
松浦武志[マツウラタケシ]
1963年京都府生まれ、静岡県、奈良県で育ち、大阪府立生野高校、京都大学法学部卒。1993年の第1回政策秘書資格試験に合格の後、衆・参両院にて政策秘書として勤務。2003年11月、『特別会計への道案内―387兆円のカラクリ』執筆のために退職。現在就職活動中
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