内容説明
本書は、精神医学における栄養療法の書である。アドレナリンが体内で分解されてできるアドレノクロムという物質は、実は麻薬メスカリンの中の薬効成分(つまり麻薬成分)と同じ物質なのだ。そしてアドレノクロムが精神分裂症の原因物質だというのは、精神分裂症の原因に関する説のうちでも有力な説になっているものなのだ。苦悩を続けている患者と家族、そして治療に悪戦苦闘している医師たちに。
目次
序論(分裂病治療の歴史;分子整合精神医学 ほか)
発見(五十年前の分裂病;オズモンド‐スマイシーズ仮説 ほか)
回復(診断;分裂病症候群 ほか)
論争(学説の政治力学;アメリカ精神医学会 ほか)
著者等紹介
ホッファー,エイブラム[Hoffer,Abram]
精神医学者、カナダ分裂病研究財団理事長。Jounal of Orthomolecular Medicine(国際分子整合医学会雑誌)の編集長。著書に『Putting It All Together:The New Orthomolecular Nutrition』(金子雅俊監修・小幡美恵子訳『栄養革命:分子整合医学概論』分子栄養学研究所出版部、平11)ほか多数
大沢博[オオサワヒロシ]
昭和3年群馬県生まれ。昭和27年東京文理大卒。昭和31~平成6年岩手大学に勤務。平成6年岩手大学名誉教授。著書に『食原性症候群』(ブレーン出版、昭和61)、『食原性低血糖症』(同、平10)、『子どもも大人もなぜキレる』(同、平10)、『その食事では悪くなる』(三五館、平11)ほか。訳書にシャウス著『栄養と犯罪行動』(ブレーン出版、平1)、レッサー著『栄養・ビタミン療法』(同、平3)、エイローラ著『低血糖症』(同、平8)、ファイファー著『精神疾患と栄養』(同、平11)、ホルフォード著『メンタルヘルスと栄養』(同、平11)、ジャンソン著『ビタミン革命』(オフィス今村、平11)ほか
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