内容説明
アニメ界の奇才宮崎駿。周辺に漂う不思議な“オーラ”を解き明かす。
目次
1 「右」からの批判
2 科学文明は否定されるべきか
3 宮崎アニメの宗教観
4 宮崎アニメに潜む政治性
5 歴史への探求
6 宮崎駿を総括する
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
がんぞ
3
冒頭で批判されている佐藤健志は戦後民主主義の申し子宮崎駿作品に「伝統文化とは西欧であり日本の民謡が使われることは無い」「常に得するのはオトナでありそれは《入場料を払うのは親》という現実に立脚した商業主義である、『千と千尋の神隠し』でも苦境の原因となった両親の罪が問われることは無い」など鋭い指摘をしている/著者は医療系のノンフィクションライターで《人権派》、筒井康隆の断筆問題についても「SF作家の人権感覚の無さ」とバッサリで、作家の人権、作品の生命という権利侵害は平気でする。テンカンの交通事故も多いというに