内容説明
呪われたダニッチを流れる川にかかる古い橋の怖ろしい秘密を描いた「恐怖の巣食う橋」。不老不死の研究から生まれた戦慄の怪物を描く物語「生きながらえるもの」。アーカムの北、ビリントンの森にある閉ざされた塔。そこに秘められた太古の謎をと怖るべき旧支配者ヨグ=ソトース復活の企てをめぐる闘いとその恐怖を記録した長編「暗黒の儀式」。ラヴクラフト&ダーレスによるクトゥルー神話3編を収録。
1 ~ 1件/全1件
- 評価
適当に購入した物本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェルナーの日記
81
本作に登場するヨグ=ソトースは旧支配者の3柱の1つ。元はアブ・ホースの頭脳であった(よって現在のアブ・ホースは脳がないので、脳足りんの神…、違った。白痴の神と呼ばれる)。アブ・ホースの頭脳であるヨグ=ソトースは、旧神によって閉じ込められた旧支配者たちを復活させようと暗躍する。次元空間を超越している存在なので、過去、現在、未来に起こる全ての事象を記憶している。いわば生体コンピューターであり、アカシャ年代記みたいな存在だ。ただし全ての時間、全ての空間に存在するがゆえに、逆に1箇所に留まることが出来ない。2015/02/20
きばとり紅
5
再読。青心社の暗黒神話体系の第六巻はダーレスの俗にいう没後共作で纏められている。内容としてはダニッチの怪異とチャールズ・デクスター・ウォート事件を掛け合わせたような物が多い。古色ゆかしいニューイングランドの邸宅に漂う怪しからん風情を殊の外愛したHPLに、ダーレスがある意味で阿っている作風である。 没後共作を盛んにおこなったダーレスの姿勢には毀誉褒貶多いし、実際本書のようにHPL風を装いつつ、ダーレスが整理した神話観を提示するがための作品という面もある。より商業主義的な作品作りをしたダーレスを私は評価したい2026/03/05
Smith, Ordinary. Person.
4
ラヴクラフトを敬愛していたオーガスト・ダーレスは彼の死後、ラヴクラフトの知名度向上、そしてクトゥルフ神話の布教に生涯を費やしました。その一環として多くのクトゥルフ神話作品を執筆したのですが、その中にはラヴクラフトの遺稿や創作メモが核となっていた作品も多数ありました。6集は、そうしたラヴクラフトが原案とされるダーレスの作品、2本の短編と1本の長編を収録。2021/06/12
UNIT-0
4
ヨグ=ソトースの描写が印象的。それだけ。2020/09/26
ユーキー・ノウェイン
4
本書はラブクラフトが結構書き進めていた未完成の原稿の為、ラブクラフトの文体が結構残っており癖があるが面白い。 恐怖の元としては、川と橋は日本の怪談や恐怖小説にも出てきており実に興味深い。有名な吸血鬼は川を渡れないというのは、川というのは境界線上の境目であるため、その境目の別の人間と場所~というのは西洋でもある話なのだろう。 またダーレスは外作品などでも、屋内から見る窓を通した夜独特の深遠なる世界の恐怖表現を好んでおり、昼と夜の世界でも明るく出来る屋内と夜の外は我々にとっても異世界と感じるのであろう。2012/10/26




