内容説明
マサチューセッツ州、アーカム近くの谷間の古い家をおとずれた画家が経験するクトゥルー恐怖を描く「谷間の家」。ヒューペルボリア第一の都コモリオムを襲った、クニガティン・ザウムの恐怖を語る「アタマウスの遣言」。ナイアーラトテップの恐怖を描いた「臨終の看護」等。さまざまな時と空間を舞台に、ラヴクラフト&ダーレス、C・A・スミス、R・E・ハワードなどの作家達が描く、クトゥルー神話連作集成。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
シン
27
なんとも評価しにくい。 単体単発で読むとすると好みの作品が多い。 「ティンダロスの猟犬」や「墓はいらない」あたりなど。 表紙も好み。 が、クトゥルフシリーズで連続で読んでいると展開がほぼ同じで、いい加減飽きた。 (「魔道師エイボン」のみ異色だが)2017/10/01
ヴェルナーの日記
22
本シリーズの5巻目。F・B・ロングの『ティンダロスの猟犬』は、前巻の『魔犬』で、名前が解らなかった怪物の正体こそ『ティンダロスの猟犬』である。ロバート・ブロックの『無貌の神』は、ナイアーラトテップ。この旧支配者は、ヨグ=ソトス、アブホースとの3体で1体であったが、旧神との戦いに敗れ、3分割された。ヨグ=ソトスは頭脳、アブホースは肉体、ナイアーラトテップは精神であった。よってナイアーラトテップは、統一された頭脳がないので、その場その場の感情によって行動する。故に時として味方であったり、敵であったりする。2015/01/04
ノーネーム
6
読んでいる内に、いつしかこの恐怖の世界に取り込まれてしまう。語り部と同じく、息を潜め、恐怖におののき、理不尽に泣き叫ぶ。クトゥルー神話の怪奇譚というものは、夜の闇に幼い頃思い描いていた暗闇の向こう側にいる何者かに抱く恐怖にごく近い体験をすることができる。特にこの本に記されている小説の多数はいつの間にか忍び寄ってきて、渦中にいる、恐怖に戦かざるを得ない。非常に秀作が収められている。2021/11/09
KSM
5
まあ怖いといえば怖い。6巻に期待しよう。2020/02/18
demoii
4
無貌の神が好き。臨終の看護も良かった。人間以上の存在の理不尽は好きみたい。魔道士エイボンはお伽話みたいだった、幸せに暮らしましたとさ終わり。なかんじが。ティンダロスの猟犬はやっと読めてよかった2011/09/07