国家神道とは何だったのか (新版)

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  • サイズ B6判/ページ数 271p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784915265105
  • NDC分類 172
  • Cコード C3021

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

双海(ふたみ)

20
「近代の神道史を錯誤、誤認している米人やその御用文化言論人は、国家神道をもって、明治日本の政府権力者と、熱烈な神道家とが相共謀して築き上げたものであるかのような虚像のイメージを拡散して俗説を流通させている。しかしその俗説は、(神道)指令の発せられた後に、その指令の正当性を合理化する理論を立てるために好都合な公私の資料のみを、ほしいままに採集し、その史論には適さない資料は、片はし棄てるか見て見ぬふりをして構成している。それは権力御用者の歴史編纂には常のことである。」2014/07/27

Ohe Hiroyuki

3
幕末から昭和史を概観しながら、大日本帝國時代においては「神社は宗教に非ず」との前提において、神社が取り扱われてきたと論じる一冊。▼その内容は、神道人が、必ずしも大日本帝國に賛意を示すものではなく、むしろ大東亜戦争にかけて投獄された神道家もいたこを示すものであり、近代史そして近代法制史を考えるうえでも重要なものである。▼誰もが学ぶ日本国憲法における政教分離の解釈にも一石を投じるものである。著者の言説が正しければ、大日本帝國においても政教分離が原則であったということになる。2022/04/18

toiwata

2
東島先生と与那覇先生の「日本の起源」と並行して読んだ。文字通りの意味での「新しい史論の試み」に(木石でなければ)いろいろ思うことはあるはずだが「祖国が存亡の危機に立った時に戦勝を祈るのは当然」と断言する著者の論理展開には圧倒される。2014/03/05

Toshio Iwamura

1
闘う神道家だった葦津珍彦さんの代表的著作。神道が戦争を推進したという「神話」を突き崩します。

zenigatasho

0
高校生の時に買い、最初で挫折、思い立ちこの一週間で読了。国家神道の我々のイメージが変わる。国家神道が、官僚たちが政教分離の考えの下あみだした、世俗合理主義の無気力で無能なるものと評価。それゆえに明治からたぶんに在野の神道家から批判されていたのも初耳。明治からの神道史としても、知らないことだらけで面白かった。著者の神道観をもっと知りたい。2017/02/16

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