内容説明
丸山圭三郎―記号的世界から文化全般にわたるフェティシズム情況を究明しその永続的解体=構築運動を目指す。広松渉―物象化‐共同主観性論をもって存在と認識のパラダイム・チェンジをおしすすめ近代的世界了解の呪縛を解き放つ。二十世紀日本を代表する二大知性による歴史的対論。
目次
対談1 記号・意味・物象―構造主義を超えて(文化の危機と西欧形而上学批判;二つのゲシュタルト―「身分け」・「言分け」 ほか)
対談2 文化のフェティシズムと物象化(現代社会の病態;「物象化」と現代社会 ほか)
コトバと権力と生の円環運動(権力現象の解明;ソシュールとニーチェの形而上学批判 ほか)
記号論の哲学的次元―記号的意味機能の存立機制(「能記‐所記」関係の構図;「表現‐理解」関係の構制 ほか)
著者等紹介
丸山圭三郎[マルヤマケイザブロウ]
1933年東京生れ。1993年没
広松渉[ヒロマツワタル]
1933年福岡生れ。1995年没
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